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今週の一本

●年末商戦控え、各社苦戦  松田陽平 (週刊水産タイムス:08/12/08号)

11月の築地、金額9%減少

 12月の年末商戦を直前に控えた築地市場だが、11月は各社苦戦を強いられた。特に、生鮮・冷凍マグロの扱い減少、単価安などが大きく響いた。堅調だったのはチリギンなど鮭鱒や魚卵。厳しい経済環境の中、年末商戦に関して不透明感が漂っている。

 築地市場7社の11月の取扱高(本業)は全体で4万5711tと前年同月比4.6%減となった。平均単価がキロあたり803円と4.2%ダウンしたため、扱い金額は8.6%減の367億円と数量・金額ともに減少した。
 会社別に見ると、数量・金額ともに増加したのは丸千千代田水産のみ。「大きく落ちこんだ課がなく、日々の積み重ねで売上げを何とか確保した。アジやホッケ、サバなどの開き物は伸びた」(岡澤喜久男常務)。
 その他は各社とも、生鮮・冷凍マグロを中心に苦戦。伸びたのはチリギンなど鮭鱒や魚卵など。
 中央魚類、大都魚類、東都水産、築地魚市場の4社は数量減・単価ダウンのダブルパンチとなった。

先行き見えぬ年末商戦に不安感
 
 「タラバやマグロの脂物、イクラ、数の子など、年末の主力商材が軒並み高値。主力品が高いとなると何をどう売っていけばいいか難しい」と年末に向けての計画が立たず各社、頭を悩ましている。
 「決して楽観視できない」「少ないチャンスを活かし、きっちりとやることをやるまで」と気を引き締めて年末に望む。

千葉や大田など大幅減

 築地以外の各市場の11月の扱い(本業)は次の通り(数量・単価・金額の順。カッコ内は前年同月比の増減)。
 [足立]2547t(▽4.6%)、756円(▽2.8%)、19億2500万円(▽7.2%)。[大田]1626t(▽10.7%)、868円(▽2.0%)、14億1200万円(▽12.4%)。[千葉]1969t(▽12.8%)、789円(▽2.5%)、15億5400万円(▽14.9%)。[船橋]2170t(▽4.3%)、781円(4.1%)、16億9400万円(▽0.4%)。[柏魚市]1992t(▽6.7%)、870円(▽1.2%)、17億3400万円(▽7.8%)

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