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今週の一本

●ニチレイフーズ タイにチキンの大型工場  佐藤巳喜夫 (週刊冷食タイムス:10/08/31号)

4ラインで80億投資
既存工場含め4万3千tに

完成したGFN新工場、原料処理の
スローターハウス(写真)を
併設した超大型規模
 ニチレイフーズが最大の事業成長基盤と期待するタイのチキン新生産拠点をこのほど完成させ、まもなく本稼働に入る。SUNIF(スラポンニチレイ食品)カビンブリ工場は約15億円を投じチキン生産能力を7千t増設。新設のGFN工場には66億円の巨額を投じ、2ラインで1万8千t能力を整備。既設分と合わせ、ニチレイFはタイでチキン製品供給力が4万3千tという、冷食事業として国内外を通じ、破格の生産基盤を確保した。
 既に日本の有力販売店の現地視察も始まっており「当初見込んだ以上の受注がある」と、同社ではタイのチキン事業に明るい見通しを示している。
 新設したGFN工場は敷地23万2千平方m(約7万坪)で東京ドーム5個分。この中に原料処理の「スローターハウス」(1万7600平方m、約5300坪)と調理加工場(2万3千坪)を外気に触れない「スロータートンネル」で連結した完全一貫生産(フルインテグレーション)システムとしているのが最大の特徴。
 生産方式はフライ+オーブンが2ライン。細かく条件設定できるツインタワーオーブン(海外製)を導入。フリーザーは自動霜取り機能を備えた新型機(同)。
 2棟を合わせ、建物は直線で約530m、幅85m。この中に約500mの見学者通路を設けた。敷地内には9棟の高層型宿舎のほか銀行、売店などのユーティリティ施設も完備する。
 SUNIFカビンブリ工場はチキン加工の5ラインに新たに1万7600平方mを増設し、2ライン(Wフライと、フライ+オーブン)を敷設した。増設分で月間600t能力がある。
 増築工事に併せて加工場内にゆとりを持たせ、従来の大ロット生産だけでなく、小売用・小袋パックまで多様なニーズに合わせた対応を進める。電力、廃水、CO2などの省エネ、環境対応も図った。
 増設したSUNIFカビンブリ工場ラインとGFNともに農水省の監査を受け、10〜11月には日本に輸出開始を見込んでいる。
 報道陣に25〜26日にかけて内部を初公開した。

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