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今週の一本

●冷食協総会  高橋尚徳 (週刊冷食タイムス:15/06/02号)

食品防御対策を推進

認定工場の指導体制も強化

 日本冷凍食品協会(伊藤雅俊会長)は今年度通常総会を東京丸の内のパレスホテル東京で5月27日開いた。今年度事業の運営方針に「食品防御対策を推進する」と新たに盛り込んだ。冷食協は昨年度末に食品防御ガイドラインを策定。会員を対象に、すでに6回の説明会を開催、6月16日までに全国9カ所で実施する。認定工場の検査回数を1回増やすなど、検査・指導体制も強化する。

 昨年度の事業報告・収支決算・監査報告と役員の選任に関する件の2議案を承認し、理事会が承認した今年度事業計画、収支予算、会員の異動状況を報告した。
 伊藤会長は2014年の国内冷凍食品生産量が5年ぶりに前年を下回ったことについて「消費増税に伴う消費全般の低迷、農薬混入事件、小売業の販売方法の転換などが総合的に影響したが、これらは一時的なものと考えている。シニアの購買は増えており、女性の社会進出と合わせて市場は拡大する機会がある」と挨拶した。

 広報事業のキャッチコピーは昨年度に引き続き「ココロにおいしい、冷凍食品」。今後の需要拡大が見込まれるシニア、男性をメインターゲットに据えるほか、若い世代への情報発信も強化する。

 恒例の消費者向けPRイベントは今年の10月18日が日曜日にあたるので、メディアへの露出を高めるため10月15日(木)、東京水天宮のロイヤルパークホテルで開催する。

 農水省「消費者の部屋」特別展示は10月5〜9日実施する。

 消費者向けWEBサイト「冷食ONLINE」は今月1日、更新頻度の高いニュースサイト型に改編し、内容を充実させた。

 クックパッドを活用したレシピコンテストを実施して冷凍食品への注目度を高める。

 引き続き学校給食関係者に働きかけ、冷凍食品の利用拡大を図る。

 統計調査事業では中食市場、ドラッグストアを対象にした調査を検討する。

 品質・技術事業では、冷凍食品認定制度を見直す。新たな基準・要領などは来年度をめどに公表し、再来年度(平成29年度)から施行する予定。認定制度運用の課題を整理し、ステークホルダーが求める内容を把握する。食品表示法にも対応する。

 今年度の事業活動収入予算に5億5680万円を計上。広報事業には前年度実績並みの1億1140万円を充てる。

役員3名が交代

 総会では極洋、キユーピー、明治の社内人事に伴い、3名の役員交代を承認した。

 今年度の役員体制は次の通り。理事、監事は50音順。

 ▽会長=伊藤雅俊(味の素)

 ▽副会長=水垣宏隆(エム・シーシー食品)

 ▽専務理事=木村均

 ▽常務理事=尾辻昭秀

 ▽理事=池田泰弘(ニチレイフーズ)、井上誠(極洋、新任)、岩崎浩一(日清フーズ)、内海昌彦(東洋製作所)、大木伸介(日本水産)、川島義則(ヤヨイサンフーズ)、桑原薫(日本冷蔵倉庫協会)、小寺春樹(日本製粉)、清水誠三(キユーピー、新任)、高井陸雄(東京海洋大学名誉教授)、花澤達夫(食品産業センター)、日野三代春(テーブルマーク)、藤井幸一(サンマルコ食品)、松田克也(明治、新任)、山本時夫(日東ベスト)、横手貞明(マルハニチロ)、吉峯英虎(味の素冷凍食品)

 ▽監事=田島正人(マルハニチロ)、沼間永有(住友生命保険)

今年度8社加入

 5月15日時点で、正会員1社、準会員1社、関連事業者を対象にした賛助会員6社の計8社が今年度加入した。

 新規加入会員は次の通り。

 ▽正会員=マ・マーマカロニ(株)(栃木)

 ▽準会員=拒株n食品(同)

 ▽賛助会員=アンリツ産機システム(株)(神奈川)、(株)イシダ(京都)、新コスモス電機(株)(大阪)、大日本印刷(株)(東京)、(株)フジキカイ(愛知)、(株)J‐オイルミルズ(東京)

 昨年度末(2015年3月31日)時点の会員数は正会員103社、準会員388社、賛助会員5社の計497社。昨年度中に8社が加入し、35社が退会したため、トータルでは27社減った。

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