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今週の一本

●仙台で復興展示商談会、130社が活発な商談  後藤美緒 (週刊水産タイムス:19/07/01号)

水産加工品の販路回復・開拓へ

 「東北復興水産加工品展示商談会2019」が6月25〜26日に宮城県仙台市で開催され、5県(青森、岩手、宮城、福島、茨城)の水産加工業者131社が販路の回復・拡大に向けて活発な商談を行った。今回は新たな試みとして、ライブキッチンで出展者の商品を使ったレシピの実演を行ったほか、水産加工業に就職希望の学生を対象に説明見学会を実施した。高い成約率を誇る個別商談会では、国内60社以上のバイヤーと、海外5カ国(オーストラリア・マレーシア・ベトナム・中国・タイ)からもバイヤーを招き、約620商談をマッチングした。

加工業者を支援、復興への歩みを加速化

活発な商談が行われ、会場が熱気に溢れた
岩手県大槌町の伝左衛門デジタルブックプリントは、三陸の海水を自然ろ過した「恵海」に漬けて凍結した高鮮度なホヤ、アワビ、ホタテを売り込んだ

 主催は復興水産加工業販路回復促進センター(構成団体:東北六県商工会議所連合会、大日本水産会、全国水産加工業協同組合連合会、日本水産資源保護協会)。

 オープニングセレモニーで主催者を代表して挨拶した東北六県商工会議所連合会の鎌田宏会長(仙台商工会議所会頭)は「出展者の皆さんにはこの千載一遇のチャンスを最大限に活用して販路の回復・開拓につなげてほしい」と呼び掛けた。

橘復興副大臣が祝辞

 来賓として出席した橘慶一郎復興副大臣は「水産加工業においてハードは着実に復興・再建が進んでいるが、ソフトの部分はまだまだ課題があり、加工業者の皆さんは日夜ご努力をされている。成果を積み上げてきているこの展示商談会を通じて、復興の歩みがさらに力強いものとなるように期待している」と挨拶した。

 会場中央のステージでは、販路回復の課題解決、顧客提案に対する商品力の強化、業界トレンドの情報収集等をテーマにセミナーが行われた。冒頭挨拶で大日本水産会の白須敏朗会長は「被災地域の基幹産業である水産加工業者の販路を回復することは、被災地の活気を取り戻し、復旧・復興の大きな足掛かりになる」と語った。

 ライブキッチンでは、プロの料理人が出展商品を活用して調理実演を行った。阿部長商店の「ふかかつ」を使ったライスサンドや、本田水産の「へそほや味噌漬け」を使ったクリームチーズ和えなど、手軽ながらもプロのアイデアが光るメニューを提案。試食を求める多くの人で賑わった。

ホヤ、サラダフィッシュなど目立つ

 出品が目立ったのはホヤ。刺身や蒸しホヤをはじめ、餃子やおこわなど、工夫を凝らした商品が出揃った。

 そのほか、サラダフィッシュや急速凍結で鮮度にこだわったもの、地場産原料を生かした加工品が出品された。

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