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今週の一本

●冷凍野菜輸入量3年連続100万t超  高橋尚徳 (週刊冷食タイムス:20/02/04号)

2019年は109万tで過去最高

 2019年の冷凍野菜輸入量は3.6%増109万729tと過去最高を更新し、3年連続で100万tの大台を突破した。全体の7割超を占める中国産、アメリカ産が伸びて全体を押し上げた。金額も3.0%増2012億6228万円と初めて2000億円の大台を突破した。財務省が1月30日公表した。

中国・アメリカ産がけん引

 数量・金額が伸びたのに対し、キロ単価は0.6%減184.5円とやや値下がりしたが、ほぼ中国産が占めるさといもに限っては数量が0.1%増と前年並みだったのに対し、金額が3.3%増、1kg当たりの価格も3.2%増と高騰している。
 数量は最大品目のポテトが3.6%増加したほか、豆類、ブロッコリー、「その他の凍菜」が前年実績を上回った。一方、ほうれん草、コーン、混合野菜が減少した。
 ポテトは全体の7割超を占めるアメリカ産が7・1%増加して全体をけん引した。構成比7・5%の2位ベルギー産は2・7%減少。オランダ産は15・0%減と2ケタ減少し、ポテトの輸入数量では前年の2位から3位に後退した。

ブロッコリー10年で2.5倍に

 ブロッコリーはトップの中国産が3.4%増、2位のエクアドル産が2.8%増といずれも増加した。10年前の2009年と比較すると、ブロッコリーの輸入数量は約2.5倍に拡大した。そのうちエクアドル産は10年間で3.8倍に伸びている。

枝豆も過去最高を更新

 枝豆は1.6%増7万7569t。1位の台湾産が3.3%増3万1925t、2位のタイ産が6.7%増2万1555t、3位の中国産が2.8%減2万796tとなった。
 枝豆の輸入数量は2011年に7万tを突破、その後も増加し続け、19年は過去最高を更新した。
 ほうれん草は9割超を占める中国産が3.3%減少したほか、前年2位だった台湾産が41.3%減と大幅に減少した。一方でイタリア産が24.5%増加して2位に浮上した。
 輸入先の国別では1位の中国産が4.7%増48万3101t、2位のアメリカ産が5.5%増33万4960tといずれも増加。上位2カ国の伸びで全体を押し上げた形となった。この2カ国で輸入量全体の75%を占めている。
 上位10カ国の顔触れは変わらないが、3位のタイ産が13.4%減と大幅に落ち込んだ。オランダ産も14.9%減で、前年の4位から6位に後退した。

12月単月は数量6%増

 12月単月では数量6.3%増10万979t、金額4.1%増186億668万円といずれも増加したが、キロ単価は下がった。
 数量はポテト、豆類、さといもが伸長、混合野菜と「その他の凍菜」が2ケタ増加した。ほうれん草、コーン、ブロッコリーは減少した。

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