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今週の一本

●生協の宅配、昨年度の冷食2ケタ増  高橋尚徳 (週刊冷食タイムス:21/04/13号)

下期も高い水準で推移

 昨年度の生協宅配事業における冷凍食品供給高(売上高、以下同)は、コロナ禍に伴う内食需要の高まりを受けておおむね2ケタ増で着地した模様。特に上期(4〜9月)は物流センターのキャパシティをオーバーして欠品・休売が発生。出荷制限やカタログ掲載点数を抑制してしのいだ。下期の需要も物流キャパシティの範囲内で高い水準で推移したという。

 神奈川、静岡、山梨が事業エリアの生活協同組合ユーコープ(本部横浜市)は宅配の冷凍食品売上げが15%増250億円と2ケタ増。既存の組合員に加え、前年度に比べて3割近く多い6万2千名超が新規加入して需要を押し上げた。
 単品では吉野家「牛丼の具」が伸長して売上げ1位だった。
 コロナ禍が一巡した今年3月第5週の利用は前年比で微増。利用単価は低下したが、利用人数が前年実績を上回っている。
 今年度はコロナの感染状況次第で需要が変化するため「不透明」と見ている。

コープ東北SN7万名新規加入

 コープ東北サンネット事業連合(本部宮城県)の冷食売上げは17.1%増222億6549万円と伸長した。前年より9千名多い約7万名が新規加入した。下期は、コープ商品「たこ焼50個」、「銀座梅林のヒレカツ」、吉野家「牛丼の具」が上期を20〜30%上回る売れ行きを見せた。
 コープ九州事業連合(本部福岡県)の冷凍食品売上げは14.4%増109億9486万円と2ケタ増。すべてのカテゴリーが伸長したが、特に弁当、麺、和風惣菜、野菜の伸長率が高かった。下期以降はカタログ紙面を調整したため落ち着いているが、利用は依然高い水準で推移しているという。
 コープこうべ(本部神戸市)の冷凍食品売上げは24.3%増98億3千万円。19年度をやや上回る約1万2千名が新規加入した。「ピザ、グラタン、米飯、野菜は下期も安定しているが、パスタは大きく落ち込んだ」(商品部日配総菜)。
 今年度の売上高は20年度比で2%減、19年度比では15%増を見込んでいる。
 今秋、新しい冷凍物流センターが稼働するため、乳幼児向け商品や、コロナ禍で利用が定着した凍菜カテゴリーを強化する。

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