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今週の一本

●サンマ予報 依然として低水準  井出万寿男 (週刊水産タイムス:22/08/01号)

スルメイカは常磐〜三陸で前年並み

 水産研究・教育機構はサンマの長期漁海況予報を7月29日発表した。道東〜常磐海域における8月から12月の漁況について「来遊量は昨年を上回るが、依然として低水準」と昨年に続き、厳しい見通しとなった。

昨年の水揚げ量は2万tを割り込んだ
 漁海況予報によると、漁期を通じた来遊量は、昨年を上回るが、依然として低水準となり、漁期を通じた漁獲物中の1歳魚の割合は昨年を下回るとしている。1歳魚の平均体重も昨年を下回り、100〜110gが主体となる。
 1歳魚は、6〜7月のサンマ資源量直接推定調査時に体長27cm以上、8月以降の漁期中に体長29cm以上になると予測されるもの。
 漁場は8月から9月は択捉島東方沖の公海に形成され、10月以降は道東海域以南の排他的経済水域(EEZ)や隣接する公海に形成される見通し。三陸海域への魚群の南下時期は例年より遅く、10月下旬頃になると見込んでいる。
 昨年のサンマの水揚げ量は1万8291t(前年比62%)で2万tを割り込み、3年連続で過去最低となった。
 平均単価(10s当たり)は6205円で前年比29%アップしたものの、数量減により水揚げ金額は前年比80%の113億円にとどまった。
 水産研究・教育機構がとりまとめた2022年度第1回太平洋スルメイカ長期漁況予報によると、8〜9月の来遊量は常磐〜三陸海域および津軽海峡〜道南太平洋海域で前年並み、道東太平洋海域は前年を下回る見通し。
 道東太平洋海域は来遊量が前年を下回り、魚体は前年より小さく、津軽海峡〜道南太平洋海域は来遊量、魚体ともに前年並みの予想。

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