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今週の一本

●初の自営冷食売場  御調陽光 (週刊冷食タイムス:22/09/06号)

松屋銀座 銀座名店の味など品揃え

名店の洋惣菜を中心に
高品質な冷凍食品約350種類を揃えた
 松屋は初の自社運営の冷凍食品売場「GINZA FROZEN GOURMET(ギンザ フローズン グルメ)」を松屋銀座地下2階の生鮮フロアの一画に8月31日開業した。銀座の老舗レストランやEC流通が盛んな商品など洋惣菜を中心に和・中・アジアン惣菜のほか冷凍野菜などの素材系商品、冷凍スイーツなど約55ブランドの高品質な冷凍食品約350種類を約10坪のスペースで展開している。
 今井克俊食品部冷凍食品担当課長は経緯を30日の記者会見で次の様に語った。
 「コロナ禍でお客さまから冷凍食品はないのかというお声がけが非常に多かった。また店舗周辺の飲食店も冷凍食品に興味を持ち、最新の冷凍技術を用いることでシェフの味の再現性が高い冷凍食品を提供できるようになった。生産者の食材も余っているとお聞きしており、冷凍によって旬の状態を提供でき、結果的にSDGsにもつながる。ハイスペック冷凍食品を販売することで消費者と生産者と飲食店の3者が笑顔になるのではないか」。
 その上で品揃えは「より手づくりに近い商品をコンセプトにこだわりの商品を取り揃えた」(今井課長)という。売場のプライスカードには商品ごとに解凍方法を明示しているが、「おいしく食べていただくためには作り方をしっかりと守っていただく必要がある」(今井課長)。

EC流通品や特殊冷凍の商品も

 銀座の名店「銀座日東コーナー1948」や「銀座吉澤」、「銀座みかわや」、「銀座ピエスモンテ」の4店の味を古賀産業の3Dフリーザーで凍結して提供する冷凍食品ブランド「銀ぶらグルメ」のほか、「銀座アスター」、「パティスリィ アサコ イワヤナギ」、WDIグループが運営する「ババ・ガンプ・シュリンプ」など有名店ブランドの和洋中惣菜などが並ぶ。
 先行販売品や限定商品も少なくない。松屋は子会社シービーケーと連携して売場のために冷凍食品を開発した企業、各ブランドの商品パッケージをデザインした。エムジー商品試験センターによる衛生表示コンサルティングや各種検査を実施するなどグループ連携で飲食業界の参入をサポートしている。
 SLCreationsの“最高峰の冷凍食品”の「Z'sMENU」や(株)田部が展開する三ツ星シェフ監修レシピの「ブレジュ」、スタイルブレッドの焼成済み冷凍パン「Pan&」などEC流通が盛んなブランドも品揃えした。
 テクニカンと伊藤忠食品が立ち上げた「凍眠市場」の冷凍刺身や、デイブレイクの「アートロックフルーツ」など特殊冷凍技術を駆使した素材品もラインナップした。
 2千円台の商品が主だが、下は300円台から上は1万円台までと価格帯は幅広い。
 売上げは来年2月までの半年間で5千万円を見込んでいる。

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