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今週の一本

●東卸70周年 盛大に記念式典・祝賀会  井出万寿男 (週刊水産タイムス:22/10/10号)

目利きのプロ 誇りを胸に

組合員・来賓の代表が威勢よく鏡割り
早山理事長
 豊洲市場の水産仲卸業者で構成する東京魚市場卸協同組合(東卸、早山豊理事長)が設立70周年記念式典・祝賀会を4日、東京・内幸町の帝国ホテルで開いた。組合関係者約320人のほか、野村哲郎農林水産大臣、小池百合子東京都知事、森山裕衆院議員ら約130人の来賓が出席した。
 東卸は昭和27年8月14日の設立で、組合員数は468社(令和4年10月1日現在)。首都圏の基幹市場である豊洲市場で共同配送、経営指導、情報提供、福利厚生、教育文化などの事業を行い、長年にわたって培ってきた技術の継承に努めるとともに「目利き」と呼ばれる評価・分荷機能を最大限に生かして市場を盛り立ててきた。
 早山理事長は「日本橋から築地、豊洲へと市場が移り、流通構造の変化とともに解散の憂き目に遭ったこともあったが、こうして70周年を迎えることができて感無量だ。改正市場法、HACCP、働き方改革、水産流通適正化法など、取り組むべき課題が山積するほか、新型コロナ、ウクライナ問題、円安と厳しい状況下にあるが、食品の安定供給という使命からも市場流通を停滞させるわけにはいかない。市場を支えるのは対面と賑わい。目利きの集団としての誇りを胸に、70周年を新たな活性化への一歩にしたい」と挨拶した。
 自民党選挙対策委員長で卸売市場議員連盟会長の森山氏は「持ち前の気力・体力・知力で、築地から豊洲という世紀の引っ越しを成し遂げた。12月に控えた水産流通適正化法の施行においても情報の伝達者として、その使命を果たしてほしい。我々も卸売市場の発展に微力を尽くす」とエールを送った。
 東京都水産物卸売業者協会の伊藤裕康会長(中央魚類会長)は「我々卸売業者と仲卸は常に二人三脚。ともに世界に冠たる築地ブランドを育て上げ、今、豊洲に脈々と受け継がれている。水産物の安定供給という使命を果たしながら、新時代における卸・仲卸の新たな関係を築いていきたい」と語った。

小池知事「ターレー大行進は歴史の一幕」

早山理事長(中央)に感謝状を手渡す小池知事

 小池都知事は「2度のオリンピックを支えた市場。豊洲移転の際のターレー大行進は歴史の1ページとして脳裏に焼き付いており、新鮮な水産物を今後も届けていくのだという市場のエネルギーを感じた。魚食は日本の宝。東京、日本、そして世界を支える東卸として今後も発展してほしい」と期待を寄せた。
 河内豊東京都中央卸売市場長は「日本橋から築地、豊洲、昭和・平成・令和と、日本の食文化を支えてこられた」と市場関係者に敬意を表し、国会議員を代表して浜田靖一防衛大臣、地元を代表して山ア孝明江東区長が祝辞を述べた。

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