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今週の一本

●函館で全国漁港漁場大会開催  後藤美緒 (週刊水産タイムス:22/10/24号)

水産基盤整備推進へ予算確保を

1500人の関係者が参集し、
熱気あふれる会場
 全国漁港漁場協会(橋本牧会長)は第71回全国漁港漁場大会を北海道函館市の函館アリーナで19日開催した。今年3月に閣議決定された新たな漁港漁場整備長期計画の着実な実行に向けて、全国から参集した約1500人の関係者が課題を共有。夢と活力のある漁港漁村を次世代へとつなぐために、令和5年度水産基盤整備事業予算確保への提言を取りまとめた。

全国から1500人集まる

橋本会長
田中部長
衛藤漁港議連会長
坂本全漁連会長
鈴木知事
 71回目の開催となる函館大会は2019年に開催を予定していたものの、新型コロナウイルス感染症の影響を受け2回にわたって延期となり、3年越しの開催となった。
 来賓として農林水産省幹部、衛藤征士郎漁港漁場漁村整備促進議員連盟会長、坂本雅信JF全漁連会長、水産関係団体トップらが出席した。
 橋本会長は開催挨拶で「今大会には2つのテーマがある。一つはパンデミックや国際紛争、地球環境といったリスクに対応する復元力を持った社会をどう形成するか。二つ目は新たな漁港漁場整備長期計画を具体的に実行に移すこと。今大会で議論していただきたい」と語った。
 来賓の祝辞では、野村哲郎農林水産大臣のメッセージを水産庁の田中郁也漁港漁場整備部長が代読。水産基盤整備に必要な予算の確保と整備の充実を誓った。
 衛藤漁港議連会長は「我が国水産業を安定的な成長産業として復活させるためには水産基盤整備が重要で、迅速に取り組んでいく必要がある」とし、5年度予算獲得に全力で取り組むことを強調した。

坂本全漁連会長、鈴木北海道知事も挨拶

 全漁連の坂本会長は「将来にわたって漁業を続けていくには、生産基盤である漁港や漁場の整備が重要。また、漁村活性化に向けて多くの関係者が一体となって取り組み、漁業、漁村の魅力を再認識し、その素晴らしさを内外に発信していく」と挨拶した。
 歓迎の言葉を述べた鈴木直道北海道知事は「新たな水産基本計画と漁港長期計画の初年度である重要な年に北海道で開かれた今大会を契機に、全国の漁港漁場の整備が着実に進められ、水産業が一層発展することを期待している」と語った。
 議事では北海道漁港漁場協会の橋昌幸会長(神恵内村長)を議長に、付議議案「令和5年度漁港・漁場・漁村・海岸整備予算の確保に関する件」を満場一致で採択した。
 事例発表は津軽海峡マグロ女子会(マグ女)の島康子氏(青森側とりまとめ役)と工藤夏子氏(北海道側とりまとめ役)、鳥取県境港市産業部の柏木頼文部長、愛媛県今治市産業部の若宮浩部長が行った。
 会場では漁港漁場漁村海岸写真コンクールの入賞作品の発表、漁港関係団体・企業の取り組み紹介も行われた。

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