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今週の一本

●ニッスイ 社名変更 新たな一歩踏み出す  井出万寿男 (週刊水産タイムス:22/12/05号)

水産にこだわらず “食”の可能性を追求

 1日に日本水産から社名変更(商号変更)した「株式会社ニッスイ(英文:Nissui Corporation)」(東京都港区、浜田晋吾社長)は同日、東京・西新橋の本社で年末会見を行い、社名変更の目的や今後の事業方針を説明した。

浜田社長
 新たなミッションのもと世界中のニッスイグループ企業とともに「食」の新たな可能性を追求するため、水産という特定の事業を表現した商号から、長年にわたって親しまれてきた呼称の「ニッスイ」を新商号とした。
 浜田社長は「ニッスイとして新たな一歩を踏み出した。社名変更は賛否半々だったが、新たなミッションを踏まえて最終的に決断した。110余年の間、海に関わる事業で育んできた他社にはないバリューチェーンの強みを生かし、これからは『水産』にこだわることなく、健康生活とサステナブルな未来に向けて、新しい“食”を創造していく」と語った。
 浜田社長は同日、社内向けに「かつて未知なる大海原へと漕ぎ出していった創業のスピリットに思いを馳せ、今まで以上に様々なことにチャレンジしてほしい」とのメッセージを送った。
 会見では、コロナ禍で中断を余儀なくされたニッスイグループのNGLC(ニッスイ・グローバル・リンクス・カンファレンス)が3年ぶりに開催できたことにも触れ、「海外の資源やマーケットへのアクセスを強化し、グループ間の連携や新たなパートナーとの取り組みを加速させる」との方針も示した。

新社名(上)と
ブランドシンボル、タグライン
中期計画の達成に向けてまい進

 今後の事業展開に向けては「急激なインフレや円安など、事業環境の急変が予想されるが、変化への対応力を上げ、新・ニッスイグループ全体で中期経営計画の達成に向けてまい進していく」との決意を表明した。
 会見には高橋誠治代表取締役専務執行役員(水産事業執行)、梅田浩二取締役常務執行役員(食品事業執行)、郡山剛執行役員(ファインケミカル事業副執行)、浅井正秀取締役執行役員(海外事業執行)が同席し、それぞれの事業概況と今後の方針を説明した。

グループ企業も社名を変更

 ニッスイは新たなミッションを定義すると同時に、2030年のありたい姿を「人にも地球にもやさしい食を世界にお届けするリーディングカンパニー」とする長期ビジョン「GoodFoods2030」を策定。ブランドシンボル、タグラインを刷新した。
 ニッスイの商号変更に合わせ、グループ企業も12月1日(一部は1月付1日)に社名変更する。
 ▽Nippon Suisan(U.S.A.),Inc.(ニッポンスイサンU.S.A.社)→Nissui USA,Inc.(ニッスイUSA社)▽Nippon Suisan America Latina S.A.(ニッポンスイサン・アメリカ・ラティーナ社)→Nissui America Latina S.A.(ニッスイ・アメリカ・ラティーナ社、NAL社)▽Nippon Suisan America Latina PeruS.A.(NALペルー社)→Nissui America Latina PeruS.A.(NALペルー社)▽Nippon Suisan(Europe),B.V.(ニッポンスイサン・ヨーロッパ社)→Nissui EuropeB.V.(ニッスイヨーロッパ社)

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