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今週の一本

●銀座三越に“進化系冷凍食品”  高橋尚徳 (週刊冷食タイムス:23/04/04号)

分散していたレジを集約して確保した
スペースに冷凍ケースを置いた
「銀座四丁目冷凍麻婆豆腐」
地下2階に出店している
「浅草今半」の商品を冷凍食品にした
 三越伊勢丹は銀座三越(東京)の本館地下3階の食品フロアを3月29日リフレッシュオープンした。多忙で調理をする時間がない、といった生活者のライフスタイルの変化に合わせて簡単に調理できる加工食品や惣菜を充実させた。中でも冷凍食品は(株)エバートロンのアルコール凍結機で加工した「銀座四丁目シリーズ」の天ぷらや麻婆豆腐で高い再現性を実現。“進化系冷凍食品”として打ち出している。

銀座四丁目シリーズ発売/天ぷらと麻婆豆腐で高い再現性

 「銀座四丁目冷凍天ぷら」はれんこん・ししとう・いか・まいたけ・かぼちゃ・さつまいも×各1とえび2尾のセットで税込み1836円。凍ったまま、オーブントースターで8分加熱する天ぷらは珍しい。
 「銀座四丁目冷凍麻婆豆腐」は湯せんで10分。「冷凍なのにお豆腐ぷるぷる」とパッケージでうたうほどの自信作。花椒の風味も再現した。1人前215g、1296円。
 2品はいずれもエバートロンが自社工場で製造する銀座三越の限定商品。
 本館地下3階の食品を担当する毎熊圭一郎バイヤーは「アルコール凍結に加えて、電波振動で水の粒子を極小化している。解凍後に細胞を傷つけないためメニューの再現性が高い。食感、歯応え、辛味、香りなど、できたてならではのおいしさを閉じ込めることができる。いろいろ探し求めてこの機器にたどり着いた」と語っている。
 地下2階の惣菜コーナーに出店している浅草今半の「黒毛和牛 牛肉弁当」(1296円)と「黒毛和牛 すき焼」(1944円)、築地なが田の「さわら大根」(1026円)、「銀だら照焼」(1350円)、「からすがれい西京焼」(1350円)も銀座三越限定の冷凍惣菜。
 東信水産の刺身や、シャリとネタを個別に凍結した寿司種セット、海鮮丼セットは商品画像と商品説明のみをケースに入れている。商品自体は変色を避けるため、ケースの背後に置いたマイナス60度Cの超低温冷凍庫で保管し、購入する際は店員に声を掛けるシステム。調理方法は氷水解凍で20分。
 帝国ホテルブランドの「牛タンの赤ワイン煮込み」(3780円)や「黒毛和牛のビーフシチュー」(3564円)などはこれまでホテル内とホテルのECサイトのみの販売だったが、初めてホテル以外で扱っている。

「簡単ですぐに」を100品以上展開

 「簡単ですぐに食べられるおいしいもの」を新たに「シンプルキュイジーヌ」と名付け、冷凍・冷蔵・常温を合わせて100品以上、そのうち冷凍惣菜が30品以上の品揃え。
 冷凍食品売場は以前からあったリーチイン扉5枚分の売場に加え、5カ所に分散していたレジを1カ所に集約して確保した3カ所のスペースに分散して冷凍ケースを置いた。「販売動向次第では売場を拡張する可能性もある」という。
 冷凍食品以外では有料のバーカウンターを新たに設けた。週替わりでテーマを変更するが、第1弾は1本3万3990円のドンペリニョンを1杯(70ml)4400円で提供した。

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