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今週の一本

●イオン “低利用魚”を生かす  松田陽平 (週刊水産タイムス:23/04/10号)

「モッタイナイお魚」5品販売

 イオンは6日、水産物の消費拡大を推進する「さかなの日」の取り組みの一環として、規格外や混獲などの理由であまり利用されていない“低利用魚”を活用した「トップバリュ モッタイナイお魚」シリーズの第1弾商品5品を関東・北陸信越・東海・近畿・中四国の「イオン」「イオンスタイル」360店舗で販売開始した。同シリーズで年間100万パックの販売をめざす。

「モッタイナイお魚」シリーズの売場
イオンリテールの松本部長(左)と水産庁加工流通課の四ヶ所信之課長補佐
メダイ・シイラホッケで商品化

 イオンは国内の大手水産会社と協働。国産のメダイ・シイラ・ホッケの3魚種の原料を確保し、商品化を実現した。
 同シリーズは「国産めだいのバジルソース」「同ねぎ塩ソース」「国産しいらのレモンペッパー」「国産ほっけのレモンペッパー」「同バジルソース」の5品。冷凍保存で賞味期限30日。2切れ、税別398円。
 メダイは、キンメダイの沖合漁業で混獲されたミナミクロメダイを使用。シイラは、食習慣がない秋田や山形などで獲れたもの。ホッケは北海道礼文産。サイズが小さいため、加工原料に向かないもの。
 イオンリテールの松本金蔵水産商品部長は開発コンセプトについて「Z世代でも食べやすい現代風の味付けと冷凍販売がポイント。低利用魚をおいしく食べるため、魚の旨みを逃さない保水加工や、オイルソースによる味付けで価値を高めている」と説明した。 
 オイルベースの調味料で味付けした冷凍切身で、解凍して油を入れずフライパンなどで焼くだけの簡単時短調理が魅力。

年間販売目標は100万パック

 6日に東京・東品川のイオンスタイル品川シーサイドで実施した発売開始店頭取材会には、水産庁漁政部加工流通課の四ヶ所信之課長補佐が参加。四ヶ所課長補佐は「イオンは『さかなの日』賛同メンバーとして積極的に活動を推進している企業。低利用魚を使った簡便調理品の開発に向けた努力に敬意を表したい。このような商品で水産物消費が拡大することを願っている」と語った。「さかなの日」賛同メンバーは2023年3月末時点で726社に上る。
 松本水産商品部長は「年間販売目標は100万パック。そのうち50万パックは製造済み。現在も2魚種で商品開発しており、今後もラインアップを増やす」と方針を示した。

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