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今週の一本

●凍菜輸入量微減55万トン  高橋尚徳 (週刊冷食タイムス:23/08/01号)

 上期(1〜6月)の冷凍野菜輸入高は1.0%減55万2049tと前年をわずかに下回り、円安の影響で14.1%増1447億8877万円と2ケタ増で推移している。数量は過去最多(年間145万t)を更新した前年比では微減だが、21年同期比では6.6%増と年間110万tを超すペース。品目ごとの輸入量を見ると大きな変動はないが、価格競争力の高い産地に需要がシフトしている。財務省が7月28日公表した。

価格競争力高い産地にシフト/1〜6月 円安で金額は14%増

 1〜6月の数量は最大品目のポテト以外、前年実績を下回っているが、金額は軒並み前年超え。ほうれん草のみ数量0.7%減、金額4.2%減と振るわない。キロ単価も3.5%減206.7円と唯一下落している。大半を占める中国産は数量が2.1%増と伸長したものの、キロ単価が211.6円から203.6円と8円下落している。
 ポテトは数量、金額とも伸長している。フライドポテトに限ると、6割を占めるアメリカ産が2.4%増。2位ベルギー産2.7%増、3位オランダ産24.4%増と主要産地が揃って伸びている。全体に占める割合は5%と高くないが、中国産は62.5%増と急増している。
 ブロッコリーは中国産が4.2%増に対し、エクアドル産が14.9%減と対照的な動きを示した。キロ単価は中国産の230.5円に対し、エクアドル産が313.8円。
 枝豆は1.3%増。1位台湾産6.1%減、2位タイ産1.9%増、3位中国産10.2%増と主要産地で増減にばらつきがある。キロ単価を見ると、中国産245.9円、タイ産293.3円、台湾産313.1円となっている。
 産地別では中国産が0.4%増25万7605tと微増に対し、アメリカ産が3.8%減14万1417tと前年を下回って推移している。2カ国で輸入量全体の72.3%を占めている。

6月単月は今年初めて金額減少

 6月単月は13.9%減9万4381t、2.2%減259億9927万円。単月ベースで金額が前年を下回ったのは今年初めて。
 全品目の数量が前年を下回った。最大品目のポテトは19.4%減と2ケタ減。コーンが42.7%減と大幅に落ち込んだ。

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