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今週の一本

●冷食協 都内でPRイベント  御調陽光 (週刊冷食タイムス:23/10/24号)

冷食の魅力を再確認

参加者にゲストの横澤さん(右)が
試食品を提供した
 (一社)日本冷凍食品協会は「冷凍食品の日」の18日、PRイベントを東京都中央区のロイヤルパークホテルで開催した。消費者はトークショーで知識を習得し、実際に試食することで冷凍食品の魅力を再確認する機会になった。
 イベントには一般消費者156名が参加。タレントの横澤夏子さんと冷凍食品アンバサダーの三國清三シェフ、西川剛史冷凍食品コンサルタントによるトークショーとホテルシェフ考案の冷凍食品のアレンジメニューの試食を楽しんだ。昨年までコロナ禍で着席式に制限していた試食は久々の立食形式だったこともあり、料理を求める列は賑わいを見せた。
 大櫛顕也会長は冒頭挨拶でコロナ期間中に家庭で多く使用されていた冷凍食品は、5類移行後で緩和された外食でも居酒屋やファストフード、ホテルバイキングなど幅広い場所で使われていることを説明するとともに、仕事や家事で時間の余裕がない生活のなかで冷凍食品を活用して時短できることや、食品ロスの観点から環境配慮にも役立つことをアピールした。
 トークショーに参加した横澤さんはタレント業に勤しむかたわら3児の母として育児にも励んでいる。離乳食に冷凍食品を活用していることや、小さい子どもを連れていくのが難しい外食店の監修商品に興味をそそられることなど母親目線のエピソードを披露した。
 三國シェフと西川氏は急速凍結によって鮮度や栄養が保たれていることやマイナス18度C以下で商品管理されていることから衛生面・安全面が担保されていること、冷食協の厳しい審査をクリアした商品には認定証マークがついていることなど冷凍食品の基礎知識を横澤さんと来場者に解説した。
 横澤さんの「一生懸命子どもに料理を作った割には食べてくれない」という悩みについて、西川氏は無理に嫌いな食材を食べさせるのではなく代わりの食材で栄養素を補うようにアドバイスした。三國シェフは12歳までに甘みや酸味、塩味などの基本五味が刺激となって五感に作用していくことから、嫌いなものは押し付けずに好きな食材に少しずつ混ぜるといった工夫が必要だと補足した。
 横澤さんがリクエストした「子どもの食事で後回しになりがちな大人の食事のための時短レシピ」として西川氏は冷凍焼売を活用した「温製 エビシューマイのエビチリ風」を提案した。横澤さんがステージ上で調理実演し、温めた冷凍焼売に耐熱ボウルでレンジ加熱したチリソースを混ぜ合わせるだけの手軽なレシピであることをアピールした。
 二部の試食イベントではトークショーで紹介した「温製 エビシューマイのエビチリ風」を横澤さんが来場者にサーブした。ほかにも「家族で団欒パーティーメニュー」といったテーマに沿ってホテルシェフが考案した料理17品が振舞われた。イベント登壇者の著作本が当たる抽選会も同時に実施した。

大櫛会長「アレンジ楽しんで」

 大櫛会長はトークイベント終了後、報道陣に向けて次のようにコメントした。 「横澤さんのような子育て世帯で料理に悩まれている方にこのような場で発言していただいたことは意義がある。新たに登壇を依頼した西川さんは長く冷凍食品の普及に取り組まれている。3名のトークは面白く、うまくかみ合った。
 ホテルシェフがアレンジしてくださったメニューを提供し、消費者の皆さんが『アレンジによってこんなにおいしく食べられるんだ』と感じてもらう機会にしてほしい」。

値上げ後も一人当たり消費伸び

 「メーカーの上期売上げは伸びている。
 家庭用は値上げで買い控えが起きることを心配していた。商品によっては影響が出たが、市場全体では下がっていない。業務用はコロナ禍前に戻り、伸びていくステージに入っている。居酒屋など一部では業績が戻っていないが、ほとんどの外食業態で伸長している。
 実際の消費数量を見ていると、値上げ後も一人当たりの消費量は増えている。完全調理品や素材などをアッセンブルした商品が増えており、冷凍食品の使い勝手が良くなっている。市場の伸びしろはまだまだあると感じている」。

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