冷凍食品(冷食)・冷凍野菜・お弁当の売上・取扱ランキング・ニュース
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この人に聞きたい:第1047回
(週刊冷食タイムス:26/09/22号)
売場での発信、伝え方重要
(株)エフピコ 執行役員マーケティング部(兼)容器開発部ジェネラルマネージャー 前田 知司氏
(まえだ・ともし)1989年エフピコ入社。2010年ストア支援事業部(現マーケティング部)ジェネラルマネージャー、19年執行役員、23年4月から現職。1968年5月11日生まれ、58歳。広島県福山市出身。
マーケットインの発想で
冷凍食品市場はコロナ禍を機に、外食や惣菜ベンダーなど他業態からの新規参入が相次いだが、直近は優勝劣敗が表面化している。今伸びているのは「従来の統計ではカウントされない分野」という。
――直近の家庭用冷凍食品市場をどう見ている? 前田 売場は広がっていますが、調理方法や食べ方が伝わってこないのは以前のまま。味・品質はすでに一定レベルの高さに到達しています。重要なのはコンセプトを明確にし、情報発信すること。いかに“コスパ・タイパ”といった価値をわかりやすく伝えるかです。 市場をけん引しているのはECの冷凍弁当・惣菜や、オフィス向けの冷凍弁当、介護食、スーパーがフロチルで販売しているスイーツなど。これまで統計でカウントしていなかった分野です。
――スーパーの冷凍食品内製化の動きを知りたい。 前田 コロナ禍の時は補助金もあり、多くの企業が冷凍機を購入して盛り上がっていましたが、今は使っていないケースが少なくありません。惣菜売場で販売している商品を凍結して販売すれば、常温品と同じ数だけ売れると思っていたのに、3分の1程度の売上げだった場合、これまでの計算方式なら失敗でしょう。しかし、ロスや生産効率などトータルで計算すると、必ずしも失敗とは言い切れません。
――成功事例があれば。 前田 鮮魚部が仕入れた鮮魚を厚みのある切り身にして、惣菜部の自家製出汁で味付けした、部門をまたいで開発した商品があります。「魚の切り身は食べたいが、毎日来店するのが困難」という高齢者の声に応えて冷凍にしました。売場でフライパンとグリルの2パターンの焼き方を案内しています。家庭で焼く手間がかかる上、安くはありませんが、販売は好調です。また、生協組合員の声を受けて、魚惣菜を冷凍真空調理品として販売したところ、月間130パックと好調な売れ行きです。「レンジ500Wで6分加熱」と店頭で紹介しています。 別の事例では、惣菜売場で販売している酢豚やえびチリフリッターなどを2人前にして中身が見えやすい包材で冷凍した商品が良く売れています。2人前にすると盤面が広くなる上、常温品1人前を2個購入するより価格を抑えればコスパが良くなります。売場のPOPで「温めるだけ! すぐ食べられる」と発信しています。 生活者が何を求めているか、何に訴えかければいいのか耳を傾ける、まさにマーケットインの発想が求められています。
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