この人に聞きたい:第1034回
(週刊冷食タイムス:26/06/16号)
未来をまるごと引き受ける
中設エンジ(株) 常務取締役事業部門長 渡辺 裕正氏
(わたなべ・ひろまさ)1985年入社。技術・営業部門を経て22年取締役事業部門長代行兼大阪事業本部長。24年4月取締役事業部門長。同年6月から現職。関東学院大学工学部建築設備工学科卒。1962年8月東京生まれ、63歳。
食品工場のメンテを新機軸に
食品工場の内部と外部両方の設計施工を手がける総合エンジニアリング会社として、業界での知名度が高まり、受注を堅調に伸ばしている。もう一段成長するための次のステップは、顧客との長期的な信頼関係。フルサポート体制の整備を急ぐ。
――前年度の振り返りから。
渡辺 前年度は全事業本部が目標をクリアし、過去最高益を更新しました。約40年前に食品工場建設の分野に進出して以来、ここまでの好業績は初めて。社員たちはよく頑張ったと思います。
――好調だった要因は?
渡辺 複数のコンペ案件を取れたことが大きいです。基本計画の段階から、生産システムエンジニアや建築・設備設計者、施工技術者が様々なプロジェクトに取り組んでくれました。お客様の要望に見合った提案ができたと評価しています。
――知名度も上がっている?
渡辺 おかげさまでそう感じます。ナショナルブランドのお客様の案件を手がけると強力なアピールになります。実際、前年度もそうした効果で受注できた案件がありました。
――新中計(3カ年)が4月にスタート。
渡辺 最終年度の売上げ目標を達成するには、今の体制のままでは難しい。生産性向上や人材確保だけでなく、外部との資本提携、M&Aも視野に協業先を増やす必要があります。約40年間、この業界に身を置いていますので、ネットワークを活用して道筋をつけ、軌道に乗せることが使命と考えています。
――数値以外の目標は?
渡辺 工場新設の案件が今後も継続するとは考えられず、既存工場の改修やメンテナンスの需要が増えるでしょう。新中計ではメンテナンスの強化に取り組み、AI・IoTセンサーを使った機械設備の予兆保全も始めます。
工場建屋から設備(電気、空調、給排水衛生)生産機械までワンストップでお引き受けできるのが当社の強み。工場のメンテナンスを予兆保全まで含めてまるごとやる―という会社はどこにもないはず。新規ビジネスを確立できれば、目標達成は可能と見ています。
――工場を引き渡して終わりではない。
渡辺 これからの時代は長期間にわたってフルサポートし、信頼関係を維持することが重要。「まるごとおまかせ食品工場」(商標登録済)を掲げ「お客様の未来を当社がまるごと引き受けます」をビジネスの中心に置いて会社の成長発展をめざします。