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業界交差点

この人に聞きたい:第1042回
(週刊冷食タイムス:26/08/18号)

青森の食流通の“要”に

(株)ヤマイシ 専務取締役  石川 清隆氏

(いしかわ・きよたか)ニッスイ、大槻食材を経て2011年入社。外食営業、市場営業、八戸支店長、本社勤務を経て23年4月から現職。JFSAで企画室メンバー。北海道大学水産学部卒。1984年生まれ、42歳。

センターの保管能力を拡張

 ヤマイシ(青森市)は老舗の総合食品卸。創業95周年を迎える来年、本社物流センター増築棟が竣工予定。石川清隆専務に事業の現状、物流の再構築、商品開発、今後の展望等を聞いた。

 ――今年度の事業概況は。
 石川 外食、メディカル、量販店の各部門で価格転嫁が進み、新規開拓も成果が出ています。水産加工は陸奥湾のほたてが不漁で厳しい状況ですが、総じて増収基調を維持できています。全社売上げは141億円を計画しています。

 ――ホテル事業(サンルート青森)はどうか。
 石川 観光需要が戻り、2ケタ成長が続いています。観光の回復が事業全体を押し上げています。

 ――県外向けの商品開発を進めているとか。
 石川 青森の素材を活かした商品を県外卸へ展開する取り組みです。リンゴプレザーブ(シロップ漬け)など、青森の農産品を加工し、JFSAグループの県外卸へ提案しています。久世やサトー商会との商談機会も増やし、青森発の商品を広域流通に乗せる体制を整えています。

 ――JFSAでの役割は。
 石川 企画室のメンバーとして、全国の若手幹部と次代の卸の在り方を議論しています。共販事業への貢献が最大の恩返しだと思っています。PB商品の開発・販売、物流情報の共有、地域素材の提案など、全国ネットワークを活かした取り組みを進めています。

 ――物流拠点の増築は順調?
 石川 来年10月竣工予定です。センターの保管能力を約1.5倍に拡張し、業態別に保管エリアを再編します。1階は量販店向け、2階は外食・給食・メディカル向けに分けることで、仕分け動線の短縮、誤出荷防止、温度帯管理の精度向上を図ります。外部倉庫に預けている在庫も新棟に集約し、物流の一体運用を進めます。

 ――仕分けは現状、どのように。
 石川 現在は紙伝票による手作業で、担当者が棚から摘み取る方式です。増築後はデジタルピッキングやゲートアソートを導入し、棚のランプが点灯して摘み取り位置を示す仕組みに変えます。作業時間短縮、誤ピック防止、作業の安全性向上を期待しています。自動倉庫の導入は見送りました。

 ――今後の重点テーマは。
 石川 物流基盤の強化、人材育成、県外向け商品開発、PB強化を柱にします。創業100周年(2032年)に向けて、青森の食流通の要(かなめ)としての役割を再定義し、地域の食文化を次世代につなぐ体制づくりを進めたいと考えています。

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