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この人に聞きたい:第996回
(週刊冷食タイムス:25/09/02号)

来期までに年商200億円超

(株)泉平 代表取締役社長  泉 周作氏

(いずみ・しゅうさく)ボストン大経営学部卒後、GEキャピタル、FRフーズ、ミスミを経て2007年泉平入社。執行役員、07年営業本部長、09年副社長、13年5月代表取締役に昇任。15年5月から現職。1977年1月生まれ、48歳。

卸の役割伝えるのも食育

 来期130期を迎える老舗の業務用食品卸の泉平(姫路市)。「食育」を事業の根幹に据えると泉周作社長は語る。その心は何かを尋ねた。伸び率が最も高いメディカルの取り組みや事業全般の概況も聞いた。

 ――泉社長の隣にいる女性は?
  神戸大学経営学部1年生。同大学教育の一環で企業トップに密着し経営の現場を5日間にわたり観察中。インタビュー中も観察が続くことをご了承ください。

 ――泉平恒例の総合展示会名称を従来のフードフェアから「食育フェア」に今年改称した。
  メディカルや学校給食等で食事がまるで“当たり前”のように提供される裏に、運ぶ人、メニューを考える人、調理する人がいる。これらの業務の価値を正しく伝えることをめざし「食育フェア」としました。“当たり前”を担う中間流通の役割の価値が見えづらいからこそ、展示会などを通じて発信する必要があると思います。食育は当社事業の根幹であり、ミッションです。事業域を超えないところで食育を追求します。

 ――今回のフェアで「体験」や「体感」という言葉が目立った。
  それは狙い通りです。物流業務を体感できる企画に記者さんも参加してください。食品卸の仕事を体験できるカードゲームも企画として用意しました。これは神戸芸術工科大学の学生と当社とのコラボで作成しました。ボードゲームが好きな学生がいて、その子の提案に乗っかり唯一無二のカードゲームを具現化しました。

 ――メディカルコーナーでは泉平の管理栄養士が作成した献立と食材をセットで届けるサービス「楽らクック献立」を訴求した。
  「楽らクック献立」の出荷数は1日4200食で、前年比3倍と大きく伸長しています。年間2億円の売上げ規模となりました。近畿、姫路、岡山、九州の各物流拠点から出荷しています。

 ――直近の業績や事業概況は。
  4〜7月の今期(129期)の単体売上高は4%増。販路別構成比はメディカル(病院や高齢者施設等)4割、学校給食3割、産業給食2割、外食・中食1割。伸び率で最も高いのはメディカルです。通期予算3%増198億円。130期に単体売上高200億円超の見込みです。131期からの中・長期計画も練り始めました。

 ――現在、年商約200億円で物流拠点は近畿、姫路、岡山、九州の4カ所。仮に中・長期計画で250億円をめざすとすれば、さらに物流拠点が必要?
  拠点を増やすより、現状のインフラのキャパ等を見直すことが必要だと考えています。

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