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                                    この人に聞きたい:第1004回(週刊冷食タイムス:25/10/28号)
“ニッチ戦略”で大手と競合せず
(株)食研 代表取締役社長  新井 裕氏 
                  (あらい・ひろし)1989年ニチレイ入社。ニチレイフーズダイレクト社長、中冷社長、ニチレイフーズ生産本部生産戦略部長などを経て2021年食研に転じ、23年から現職。1963年6月29日生まれ、62歳。東京出身。東京水産大学(現東京海洋大学)卒。   28年度に売上高100億円めざす 冷凍食品メーカーの(株)食研は中期経営計画の最終2028年度に売上高100億円をめざしている。将来を見据えて経営基盤を強化しながら、大手とは直接的な競合を避ける“ニッチ戦略”で挑む。
  ――4〜9月の業績は?新井 売上高・利益ともほぼ予算通りです。特に価格改定効果が大きく、収益面では安定しています。ただ、生産量が前年実績を下回っているのが課題です。
 
  ――好調な商品は?新井 売上高の7割を占める生協向けが前年実績・予算ともに上回っており、非常に手応えを感じています。外食向けも一部商品で大幅に伸びました。強化カテゴリーとして積極的に提案している、自然解凍で喫食できる「カツサンド」や、電子レンジ調理対応の「かつ丼の具」、「ミルフィーユカツ」、「棒ひれかつ」の認知度が高まっています。以前なら「価格が高い」と言われていた商品も、現場の人手不足もあって自然解凍で使える価値が見直され、問い合わせが増加傾向にあります。
 昨年、市販用に発売した「atelierDELHI(アトリエデリー)監修カツカレー」は大手量販店での取り扱いが広がっており、順調に市場に浸透しています。市販用市場への商品投入は当社のブランドロイヤリティを高めるのがねらいです。
 一般的に量産が難しいとされる商品をあえてラインナップに加え、技術と品質で差別化しています。また、結着タイプのカツ以外にもロースとんかつのような1枚肉タイプの製造技術に磨きをかけ、品質の差別化を図っています。こうした戦略は当社らしい価値の創出につながると感じています。
 
  ――豊橋工場が稼働した。新井 既存の千葉工場と合わせて年間1万tの生産能力を確保する体制が整いました。現在の実稼働は約8000t。まだ2000t分の余力があります。
 
  ――売上高100億円の見通しは?新井 今期の売上高は83億円程度を見込んでいます。来期87億円に伸ばすことができれば、突破できると見ています。
 
  ――課題があれば。新井 最も深刻なのは人材不足。直近10数年で売上高は2倍に成長し、事業規模の拡大で部門を問わず人員不足が顕在化しています。加えて、世代交代のタイミングと重なり、今年は新卒社員5名、キャリア採用で10名が加わりました。単なる人員補充ではなく、次世代の組織づくりを見据えた戦略的な採用でもあります。
 
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