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今週の一本

●日ハム冷食ら7社が金賞  大場隆広 (週刊冷食タイムス:24/03/12号)

フーデックス冷食アワード発表

各部門でグランプリに輝いた
冷食メーカー7社の代表者
32社が60品をエントリーした
 アジア最大級の食品・飲料展「FOODEX JAPAN 2024」が東京ビッグサイトで5〜8日開催された。世界68カ国・地域から食品・飲料メーカー・商社など約2900社(約3900小間)が出展し、会期中はバイヤーら約7万6千名が来場した。目玉企画の「フローズンオブフューチャー」アワードでは、冷食メーカーの新商品の中から食品バイヤーと一般消費者の計100名が味や食べやすさ、オリジナリティなどの評価項目で審査し、7つの部門でグランプリ(金賞)と銀賞、銅賞の全21商品を選んだ。エントリーは32社60品。
 企画委員長を務めたイオンリテールの七尾宣靖常務執行役員食品本部長は「フローズンフード市場は伸びており、将来性も非常に高いと感じている。この将来性を多くの人に伝えたい、共有したいという思いで(昨年から)『フローズンオブフューチャー』の名前にした」と語り、今回も冷食の未来を展望するのにふさわしい商品が揃ったと強調した。
 朝食部門では日本ハム冷凍食品の「もちもちしたピザパン」、昼食部門はニチレイフーズの「W(ダブル)キムチ炒飯」、夕食部門はケイエス冷凍食品の「中華菜皿海老のチリソース」がそれぞれグランプリに輝いた。
 おつまみ部門はイートアンドフーズの「大阪王将 羽根つき円盤餃子PREMIUM」、デザート・スイーツ部門は森永乳業の「PARM杏仁ミルクストロベリー」、ヘルス&ウェルネス部門は日清食品冷凍の「冷凍完全メシ ぶたいか玉お好み焼」、ベンチャーイノベーション部門はオールハーツ・カンパニーの「にゃんともおいしいベイクドチーズケーキ2個入」が受賞した。
 表彰式では各社の代表者が挨拶した。ケイエス冷凍食品の荒洋介商品本部マーケティング部長は「当社は鶏つくね串やごまだんごなど弁当に使いやすい商品で(おいしさを)評価されているが、現在は食卓に上がる商品開発にも力を入れており、その最中での受賞は本当に嬉しい。今後もおいしい商品を届けていきたい」と受賞の喜びを語った。
 各部門の受賞商品は千葉市のイオンスタイル幕張新都心の特設コーナーで販売するほか、FOODEXのユーチューブ公式チャンネルでも紹介する。

イオン青木部長、3分調理求める

青木部長
 表彰式の後に行われたトークイベントにイオンリテール食品本部の青木郁雄デイリーフーズ商品部長が登壇し、冷食メーカーに期待することとして「3分以内で調理ができる商品の開発をお願いしたい」と語った。
 青木部長はグランプリを獲得したメーカーの担当者らと対談し、各商品のカテゴリーである冷凍パンや冷凍米飯、冷凍餃子などについて最近の売場の競争環境や直近の売れ行き状況について説明した。
 全体的な商品開発のトレンドとしてキーワードに「ヘルシー」と「上質」を挙げ、「これまで冷凍食品と言うと、昼がメインのイメージだったが、ディナーや夕食のおかずにもお客様に十分自信を持って出せるような商品が多く出てきた。商品の幅が広がって、お客様も楽しく買い物できている」と語った。
 最後に小売の立場からメーカーに期待することとして「安全安心」や「時短」、「環境」、「おいしさ」を挙げ、この中で「全ての冷凍食品が3分以内に調理できることをめざしてほしい。カップ麺のような革命を起こせるはず。ハードルは非常に高いと思うが、解凍技術や容器は進化しており、決してできないことではないだろう」と求めた。

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