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この人に聞きたい:第32回
(週刊水産タイムス:06/02/13号)

魚文化を尊重しシステム開発

(株)システムインテック 社長
下田 武 氏

プロフィール:(しもだ たけし)1936年中国海山関生まれ、同志社大工学部卒。下田氏は沖電気で電子通信事業本部システム本部長にあり、各省庁の情報システム委員を歴任、93年に同社を設立。

 同社は公共事業部門におけるシステム化を行っており、高速道路のETCシステムなどの開発にタッチ。

 水産業のIT化へ先駆的に取り組み、三重県下のおける産地市場でアサリの電子セリシステムを構築し、成功事例として注目を集めている。

 アサリのシステムでは買参人など関係者は、パソコン操作など、最初は拒否反応をしたが、電子セリ方式でなければセリに参加できないと覚悟を決めたという。また、いざ運用が開始されると、市場に行かなくても、自宅や新幹線の中から入札ができる。しかもそれまで市場毎に人とトラックを配置しなければならなかったのが、セリ落とした荷物がある市場だけを回ればいいなど、いい事尽くめで大いに喜んでいる。また、産地市場も事務処理が瞬時に済み、漁業者にとっては代金が早く回収できるなど、すべてが満足した。

 下田氏は「水産業の場合は長い歴史の中で魚を中心に文化があり、これを尊重しながら新たらしいシステムを構築。親しみやすいインターフェースとする。自然のうちに慣れるシステム開発を心がけています」と語る。

 また、いま同社がとりかかっているのが水産物のトレーサビリティ。欧州で標準化したトレースフィッシュとの整合性を考慮しながら、日本と関係が深いアジア地域全体の標準となるようなシステムの開発にあたりたいとしている。

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