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この人に聞きたい:第87回
(週刊水産タイムス:07/4/9号)

サンマをスリ身原料に
新たな資源政策の策定を

全国すり身協会 理事長 北上 誠一 氏

 全国すり身協会の北上誠一理事長は今後の取り組みについて語り「世界的な水産物の需要の拡大でスリ身原料が逼迫している。日本の水産資源に有効利用としてサンマのスリ身化の研究に取り組んでいきたい。20年前にイワシ、サバの利用開発を行っており、この技術を応用できる。このためサンマをスリ身原料にできるような政策を組んでほしい」などとした。

 北上理事長は昨年5月の総会で宮本前理事長の後を継いだ。協会の現状については「現在会員は7社にまで減っている。また、昨年はホッケの水揚げの減少で例年7万tあるスリ身の生産量は5万tと落ちている。原料が先細っているため、資源的の余裕のあるサンマでのスリ身化を図っていきたい。特に春から夏場の端境期に冷凍サンマの原料にスリ身生産ができれば、不足している国内のねり製品業界向けにスリ身を供給できるほか、地域の雇用の確保にもつながる。

 サンマのスリ身化の技術については20年前にイワシ、サバの利用開発を行っており、この時の技術を基本としながら、その後の新しい技術を加えながら対応できる。このためにはサンマを鮮魚向けだけではなく、スリ身原料向けに確保する新たな資源の政策を組んでほしい」などとした。

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