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この人に聞きたい:第152回
(週刊水産タイムス:08/07/28号)

Bシーズンのスリ身は上げ基調か

米国スリ身協会  ダク・クリステンセン会長

 

 米国スリ身協会のダク・クリステンセン会長はBシーズンのスリ身の動向について語り「Bシーズンのスリ身価格について、いまのところバイヤーとの話はまったく開始されていない。しかし、客観情勢からすると、上げ基調と言わざるをえないだろう」などとした。
 ク会長は「世界では依然としてスリ身、白身魚共に旺盛な需要が続いている。バイヤーにとっては、供給をいかに確保するかが重要な課題となっている状況に変わりはない。
 欧州におけるフィレー・ブロックの急激な需要拡大をはじめ、米国におけるスケソウダラ資源の変化により、08年において漁獲枠が削減されは予見されることなど、今日のスリ身の供給が逼迫する状況は、以前から予想されていた。私はこれまで事ある毎に日本のユーザーにお話をして来た。
 また、スリ身とフィレー・ブロックとの価格差に加え、このところ燃油が高騰している。スリ身を生産する場合、洋上での造水に余分にコストがかかることから、スリ身の生産を避ける傾向が出ている。今回、ゴールデン・アラスカ号が主要なスリ身設備を全面的に取り外し、フィレー・ブロック生産に大きくシフトしたことに現われている。
 一方、今後のスケソウダラの漁獲枠について、09年は今年より若干減少するが、再来年の10年は増える可能性があるといわれている。
 今回、グレーシア社とアラスカ・オーシャン社が統合したが、漁獲枠の削減や燃油コストの上昇から、こうした統合や協業の傾向は続くと見られるが、大きいものは一段落したのではないかと思える。
 日本のスリ身ユーザーである全蒲連の皆さんとお話をする機会を今後とも持ちたいと考えているが、今年は全蒲大会が無くなっていることから、何らかの機会にUSSCとのミーティングの場を持ちたいと考えている」。
 なお、ク会長のアークティック・ストーム社の事務所は、燃油高騰から7月、8月おいて金曜日も休みとし、通勤時のガソリン節約を図っている。

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