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この人に聞きたい:第168回
(週刊冷食タイムス:08/11/18号)

月島食品トップ懇談会、戸田社長語る

月島食品工業(株)社長  戸田信之氏

 

「技術集約型企業」を作る
船橋に新生産拠点を計画

 月島食品工業(東京都江戸川区、戸田信之社長)は10月21日社長に就任した戸田信之氏と食品専門紙誌との懇談会を17日午後都内のホテルで開催した。
 戸田社長は岡山県出身、北大農学部卒、55才。昭和51年入社。以来営業部門を26年経験、平成17年取締役。19年東京フード社長(現職兼任)、今年10月21日社長に就任した。
 戸田氏は「小菅昭夫会長と中秋勝彦前社長(今年8月29日急逝)が作り上げた技術集約型企業という土台の上に立ち、(1)生産性の向上(2)開発力強化(3)海外事業拡充(4)環境経営の充実の4つの施策を推進していく」と強調、大要次の通り抱負を語った。

 1.「生産性の向上」はコスト低減と競争力の強化を目的にしたものであり、具体的には東京・神戸・筑波の各工場の設備更新による生産効率アップ、物流子会社への物流業務移管など段階的に進めている。また、来年2月に船橋の食品コンビナート内に約7800坪の工場用地を取得する。東京工場の移転も含め中間原料を効率的に使える工場にすべく具体的に検討している。
 2.「開発力強化」は事業領域の拡大と付加価値の向上をめざし推進中。東京フードの業務用チョコレートをはじめ冷凍生地、冷凍ケーキ等の子会社による事業拡大を図る。3年前に設立した新規素材開発室は構造脂質の安定的な合成・精製に成功した。バターの高騰品薄を是正すべく他社に先駆けて提案したマーガリン「ラブール」は好評を得ている。社内の横断プロジェクトが開発した新しいマーガリンも期待できる。
 3.「海外事業拡充」は台湾の加工油脂メーカー「強冠企業」に資本参加、技術協力しているが、これを足がかりに次段階へ進める。
 4.「環境経営の充実」は本社・東京工場がかねて東京都の地球温暖化対策計画書制度の対象事業所となり、CO2の排出量削減に努めてきたが、今年6月に結果が優秀であるとしてAAA事業所の表彰を受けた。またISO14001は6月本社・東京工場の認証取得に続き、他部署にも拡大すべく取り組み中。
 これら前社長からの方針と諸施策を踏襲し、取引先や仕入先から「月島食品と取り引きしていてよかった」と思ってもらえるような企業グループに作り上げたいと願っている。

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