この人に聞きたい:第174回
|
「おいしい安心、自社工場から」と新たにブランドロゴを設定しパッケージに表記、原料の安心感も改めて訴える。 |
少世帯需要を意識し、餃子、えび焼売は8個入り、エビピラフは200g袋など小容量品も打ち出した。
業務用は“おいしい安心品質+α”をテーマに、外食にはプロ品質、惣菜には健康素材、給食には安心価格をアピールする。
大量の広告宣伝や売場店頭活動、HP・パッケージ等の情報開示を通じ、市販用、業務用とも顧客コミュニケーションを深める。
昨年の天洋事件発生を機に取り組んだ安全安心対策は「間違いではなかった」(進藤社長)とし市場から姿勢を高く評価されている点を裏付けとして示した。
厳しい市場環境の中にあるが、これまで取り組んできた「新・安心品質」の施策と取り組み姿勢が流通、売場サイドから強く支持されており、これに伴って、懸案の市販用で需要を徐々に取り戻している。
秋口に一時再び落ち込んだが、12月単月の市販用は前年並まで回復。期末には市販用4%減に対し、業務用で4%増と下支えし、合わせて前期と同じ売上げを見込んでいる。
新年度はグローバル化も一段と推進する。欧米、中国を中心に海外販売で「09年度中に100億円を達成、中期計画最終の2010年度には130億円程度まで引き上げる」(進藤社長)。
味の素は創業100周年を今年迎え、グループ全体で大掛かりな販売拡大策と企業イメージアップキャンペーンを展開する。