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この人に聞きたい:第196回
(週刊水産タイムス:09/06/22号)

外国人すし職人入門コンクールで優勝

パリジェンヌのすし職人  リドヴィン・アーキエムさん

リドヴィン・アーキエム フランス人、調理師学校を卒業したばかりの22歳。フランスのリヨンで1月に開催された第4回寿司職人入門コンクールで優勝。創作寿司は日本のプロも顔負けの出来栄え。

 日本の寿司を正しく世界に広めようと、シラ国際外食産業見本市の関連イベントとして実施されている「外国人すし職人入門コンクール」で優勝した。ご褒美として準優勝のアンナ・ドレッセルさん(ドイツ人、21歳)とともにこのほど来日。東京や千葉の老舗寿司屋で本格的な“修業”をした。

 世界に広がりを見せる「SUSHI」だが、海外の回転寿司や持ち帰り寿司では、日本人から見て、とても寿司と呼ぶには程遠いレベルの寿司が出回っているケースが少なくない。
 「すしとの出会い」をテーマにした同コンクールは、寿司に対する正しい理解を世界に促すとともに、外国人の寿司職人の育成を目的に実施されている。
 今年はリドヴィンさんをはじめ、ヨーロッパ8カ国から10人の調理師学校学生が出場。もちろんアマチュアなので、知り合いの日本人からアドバイスを受け、2〜3月のトレーニングで本番にチャレンジした。
 「まさか優勝するとは思わなかった」というが、サーモン握り20カンを握るスピード、規定の握り10カンと細巻き6切れの出来栄え、さらにオリジナルの創作寿司とも審査員の目にとまり、見事、優勝の栄冠に輝いた。
 うれしかったのはそれだけはない。優勝・準優勝の2人には日本での「すし研修旅行」がプレゼントされ、千葉市稲毛海岸のさかえ寿司で創作巻きの品評会が行われたほか、同店と東京・日本橋の都寿司で、大将から直々の手ほどきを受けた。
 「魚のさばき方は難しいが、日本に来て寿司がますます好きになった。本場の寿司はやっぱりおいしい。欧州では火を通して食べるのが普通だが、生で食べる魚の美味しさを実感できた」と喜ぶ。好きな寿司ネタは「マグロ」。
 日本の食文化の真髄に触れようと、研修の合間に築地や浅草なども訪れた。「合羽橋の食器街では触発を受けた」とか。

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