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この人に聞きたい:第200回
(週刊冷食タイムス:09/07/21号)

バリュークリエイトの浸透推進

味の素冷凍食品株式会社 執行役員MKG副本部長兼
家庭用事業部長  本山 浩氏

もとやま・ひろし 昭和58年味の素入社。大阪、金沢、福岡、熊本、東京支社グループ長からギフト部長。昭和36年1月神奈川県厨子生。早大商卒、48歳。

我々の理解者増えている

 天洋食品の影響から見事に立ち直った味の素冷食の家庭用。攻め続けた前任の西井孝明常務が本社人事部長に栄転。代わってギフト部長から就いた本山氏は「バリュークリエイトの浸透拡大」を真っ先に掲げる。

 ――これまでの足取りを。
 本山  大阪支店を皮切りに、金沢営業所、福岡支店、熊本営業所と現場を歩き、冷凍食品を除くドライ食品の営業を中心に内勤総括なども担当。東京支店で家庭用第二グループ長を経て、4年前の2005年から本社ギフト部長を務めていました。冷凍食品との関わりはなく、今回初めてですが、当然、分社などの経緯も見てましたし、新分野とはいっても違和感はありません。

 ――味の素冷食への転任はどんな気持ちで?
 本山 前任者までの取り組みで味の素冷食は「バリュークリエイト」の骨太路線を固めており、私はいかにこれを深く広くできるかが仕事です。味の素冷凍食品に転じて実感しましたが、味の素冷凍食品の取り組みは真剣です。その取り組み姿勢を1人でも多くの消費者に知っていただき、味の素冷凍食品のファンを1人でも多く増やしたい。

 ――そのためには……。
 本山 テレビCMや新聞広告も継続していますが、併行して店頭の活動も重視しています。幸い、ギフト部長時代に仕組みづくりやバリューチェーンづくりも経験したので、味の素冷凍食品でも開発から生産、販売、物流も含めたトータルの取り組みを強化したい。

 ――残念ながら天洋食品事件の影響で市場は足踏みが続いた。
 本山 しかし、我々の取り組み姿勢に理解者が増え、売上げは確実に上向きです。私は明確に拡大路線に戻したいと願っています。言い過ぎかも知れませんが「本山の上に本山なし、本山の下にも本山なし」です。どこまでやるかです。自然体で取り組みます。プレッシャーは感じません。

――味の素のギフト部長当時の上司が、代表取締役専務執行役員だった伊藤雅俊・味の素現社長。
 本山 伊藤専務(当時)からは冷凍食品に異動する辞令をちょうだいする際、「勉強になるよ」と激励をいただきました。事業判断を速やかに行なうためにも、新しい家庭用冷凍食品の仕事に早く慣れようとしています。

 ――現場回りは?
 本山 工場視察を始めています。中国も行きました。工場だけでなく、農場など原料の現場もチェックしようと思っています。

 ――家庭用冷食事業部長、ライバルメーカーも腕まくりで本山さんを迎えるでしょう。
 本山 手ごわい方々が揃っているんでしょうが、一緒にこの業界を盛り上げる意味で、憶する気持ちはありません。いま真剣に冷凍食品業界を盛り上げないと将来がなくなります。一緒に冷凍食品の価値を訴えていきたいと思います。その点で、競争の場面もあるでしょうが、協調も大事な点だと理解しています。

 ――アクティブな印象だが。
 本山 アウトドア派ですね。マラソン、ゴルフ、大好きです。

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