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この人に聞きたい:第204回
(週刊冷食タイムス:09/08/18号)

中国視察ツアーに手応え

(社)日本冷凍食品協会 専務理事  木村均氏

きむら・ひとし 昭和51年東北大農学部卒後、農林水産省へ。平成17年近畿農政局次長を最後に退官、同年5月から現職。昭和28年12月7日生まれ、富山出身。

徹底した管理に驚きの声

 今月初旬の「中国視察は手応えがあった」と語るのは日本冷凍食品協会の木村均専務理事。消費者団体と一緒に中国の生産現場などを訪問。今回初めて浦野光人会長が現地で合流し、政府機関との交流も進めた。

 ――昨年度から実施しているメディアや消費者団体を引き連れての中国視察ツアーが効果をあげているようだ。
 木村 昨年度は6月と10月にマスコミ対象の視察ツアーを実施した他、今年3月には消費者団体を対象としたツアーを実施しています。今年度は先々週、3〜7日の5日間の日程で消費者団体の代表者ら5名にご参加頂き、中国の製造現場や検査センター、農場などを視察してきました。
 
 ――参加者の反応は。
 木村 これまでのツアー参加者と同じく、皆さん異口同音に「ここまで徹底して品質管理しているなんて驚いた」と感想を語ってくれています。主催者として、一番見てもらいたい点をきちんと認識してもらえたと感じています。

協会会長としての中国訪問は初めて 

 ――今回は浦野光人会長が初参加した他、北京の中国国家質量監督検験検疫総局(AQSIQ)を訪問し、輸出食品安全局長と意見交流もあった。
 木村 浦野会長はスケジュールの都合から途中で合流しました。(社)日本冷凍食品協会の会長という立場での中国訪問は今回が初めてです。中国の政府機関、中国国家質量監督検験検疫総局の兪大尉輸出口食品安全局長と約1時間半にわたり懇談。浦野会長が日本の冷凍食品事情を説明。中国側は食品の安全を確保するためにどんな取り組みを行ない、日本市場をいかに重視しているかを強調。兪局長は「日本側からみて問題点があれば遠慮なく伝えて欲しい。今後も中日相互で情報交流していきましょう」と語るなど、大変有意義な内容でした。

日中相互理解の第一歩だと認識

 ――視察ツアー前の7月22日東京で開催した「中国食品安全法」に関するセミナーは、予想を上回る盛況ぶりだった。
 木村 AQSIQから新しい中国食品安全法に詳しい担当者2名を招き、今年6月から施行された「中国食品安全法」の内容を詳しく解説してもらいました。(社)日本冷凍食品協会の会員会社を中心に約300名が参加、予想以上の好反響でした。地味な活動ですが、日中相互理解の第一歩だと認識しており、なんらかの形で交流を続けたいと思います。

 ――大手メディアの中国食品に対する過激な報道は、昨年と比較すれば劇的に減ったようだ。
 木村 中国視察の他、メディア向けに食品安全セミナーなどを開き、とにかく正しい理解が得られるような活動を展開してきた成果であれば喜ばしいですね。今回のツアー参加者からは「大事なのは検査ではなく、管理だ」という意見もあり、心強く感じました。

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