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この人に聞きたい:第261回
(週刊冷食タイムス:10/10/12号)

トーホーグループ入りから2年目

(株)昭和食品 代表取締役社長  小杉 義純氏

 

酒、珈琲加え総合力で勝負

 トーホーグループ入りしてから2度目の展示会を6日開催した昭和食品(栃木県宇都宮市)の小杉義純社長は「グループのシナジー効果が徐々に表れてきた」と語る。近況を聞いた。

 ――昨年6月にトーホーグループ入りしてからの変化は。
 小杉 今年4月からトーホーのレギュラーコーヒーの扱いをスタートしました。トーホーグループのメーカー部門商品であるコーヒーを扱うことで、メーカー機能の勉強にもなると思います。一気に拡販が進んでいる訳ではありませんが、着実に納入実績を築き上げています。
 また今回の展示会「業務用食材フェア」にも出展しましたが、グループのPB「EASTBEE」(イーストビー)ブランド商品も大きな戦力です。
 
 ――酒類も加わり、売上げに貢献しているのでは。
 小杉 酒類を本格的に扱っているのは黒磯支店のC&C(キャッシュ&キャリー)のみですが、年間販売額で約1億円ベースと初期の目標をクリアしています。まだ年商の1%程度の規模ですので、2%程度まではやりたいですね。宇都宮支店のC&Cはまだ缶ビール程度しか扱っていません。

 ――宇都宮はメトロが進出するなど競争が一段と激しくなっているが、その影響は。
 小杉 影響が全くないとは言えませんが、負ける訳にはいきません。宇都宮は小規模な外食店が多い激戦区。その一方で、大規模なアウトレット店は週末に大行列ができていますし、「道の駅」も大繁盛しています。

生鮮野菜の扱いも

 ――外食卸の多くが生鮮3品を含めたフルライン戦略に挑戦している。営業エリア拡大の可能性も強いのでは。
 小杉 トーホーグループがめざしているのは「ワンストップデリバリー」。もともと昭和食品は魚に強い卸。肉は精肉の扱いまでには至っていませんが、相応の品揃えはあります。残る野菜はこれから徐々に扱う予定です。
 エリア拡大については、栃木県に根付いた食品卸として成長してきた企業ですので、まずは地盤の強化が必要だと考えています。県央には強いと自負できますが、県北や県南は物流を含めてまだまだで、この部分の強化と整備が最優先課題。いまは2tトラック100台で対応していますが、県北や県南を強化整備するにはあと30台ほど調達する必要があります。

下期から上向きに

 ――今1月期の業績推移は。
 小杉 2〜7月の上期実績では前年同期比3%強の減収ですが、下期8〜9月の2カ月ではC&Cを除く外販卸売事業が前年実績をクリアしており、上向いてきています。宇都宮支店は5%程度の減収で苦戦していますが、通期(決算期は5月期から1月期に変更)では、前年実績並(104億円)に届く見込みです。

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