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この人に聞きたい:第349回
(週刊水産タイムス:12/07/16号)
次の100年へ意識改革から
日本水産株式会社 代表取締役社長執行役員 細見 典男氏
(ほそみ・のりお)昭和25年4月12日生まれ。48年日本水産入社。米国ユニシーフーズ出向、八王子総合工場加工食品工場長、食品生産担当部長、取締役、常務、専務、代表取締役専務を歴任し、6月現職に就いたばかり。趣味はゴルフ、釣り、野鳥の撮影。
13年間社長を務めた垣添直也氏が相談役に退き、細見氏がニッスイグループを率いることになった。東日本大震災が起きてなければ昨年の創業100周年を機に社長になっていただけに充電は完璧。社内に新風を吹き込みながら「仕掛けたものを成果に」と方向性を明確にしている。
――どういうニッスイにしたいか。 「3つの意識改革を求めている。指示を仰ぐのではなく、『こうしたいが、どう思うか』という提案型にしてほしい。また、シンプルな言葉で分かりやすく意思疎通を図る。10人いれば10人とも同じ理解をしていなくではダメだ。あとは覚悟を決め、最後までやり抜くだけ」
――グループ事業の方向性について。 「垣添直也前社長の下で、グローバルリンクスは大きな広がりを果たした。これからは仕掛けたものを成果に結び付ける時。一貫事業の『量』と『幅』の拡大とともに、日水グループのイメージ向上、財務体質の改善にも努める」
――この4月に新しい中期経営計画「2014MVIP」をスタートした。 「事業推進本部長として計画策定に深くかかわってきた。中計そのものが私の決意だ。ベースは『原点回起(起業家の精神)』。(1)使命感(2)グローバル(3)現場重視(4)イノベーション(5)お客様を大切にする――の5つの遺伝子に磨きをかける。一定の拡大を果たしたら、立ち止まって見直し、再び拡大に進むというリズムも大切」
――水産・食品・ファインケミカル・物流の四本柱だが。 「ファインは水産素材がベースになっており、食品事業も多くの商品で魚が使われている。事業としては食品やファインのカテゴリーであっても、水産の伸びはそれに伴うもの。当然、純粋な水産事業としての成長も図っていく」
――座右の銘は。 「知行合一。発言と行動の一致だ。自分もそうしたいし、世の中もそうあってほしい」
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