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業界交差点

この人に聞きたい:第374回
(週刊水産タイムス:13/01/14号)

クロマグロ完全養殖めざして

(株)極洋 鰹鮪事業部 養殖課長  佐田 充弘氏

 

 クロマグロの完全養殖に向けて、日本配合飼料グループとの合弁で極洋日配マリン(愛媛県南宇和郡)を設立した極洋。昨年11月、鰹鮪事業部の初代養殖課長、林泰史氏が社長に就き、その後を受けた。

 昭和43年、大阪生まれ。平成4年の入社で、最初の1年は極洋の焼津営業所(静岡県焼津市)。その後、大阪支社で営業一筋に奔走した。

 本人はもともと、マグロ養殖の世界で業界をリードしてきた近畿大学農学部水産学科の出身。その運命的な巡りあわせに並々ならぬものを感じている。

 学生時代はタイやハマチの養殖の基礎を学んだ。マグロ養殖はまだ、話題にもなっていなかった時だけに「まさか20年後にマグロ養殖が業界でこれほど脚光を浴び、しかも自身がその先頭に立つとは思ってもみなかった」。

 極洋グループでマグロ養殖を手掛けるキョクヨーマリンファーム(高知県幡多郡)、キョクヨーマリン愛媛(愛媛県南宇和郡)、さらに極洋日配マリンと連携し、クロマグロなどの種苗生産から親魚の養成を含めた養殖、加工、販売まで、一連の養殖事業における要(かなめ)の役割を担う。

 キョクヨーマリンファーム、キョクヨーマリン愛媛とも既に事業は軌道に乗った。身質の色目が鮮やかで脂の乗りが良く、すっきりとした味わいの「本鮪の極(きわみ)」として市場での評価も高い。

 学生時代の経験から「生きものを育てていく苦労は並大抵ではない」ことは熟知している。だが、それ以上に“カツオ・マグロの極洋”に寄せられる期待、養殖拠点の地域経済への貢献など、その使命感の方が本人をより奮い立たせている。

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