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この人に聞きたい:第411回
(週刊冷食タイムス:13/10/08号)

明るい将来に向け前進あるのみ

(株)エフ・エフ 代表取締役社長  林 保男氏

(はやし・やすお)平成10年郡山水産から転籍。昨年12月20日付で代表取締役専務から現職。昭和26年2月生まれ、62歳。福島県いわき市出身。学生時代はスポーツ三昧。今は週4ジム通い。

1年で黒字化、1割配当めざす

 昨年12月20日付で代表取締役専務から現職に就任。大手流通の帳合変更で、平成26年3月期の売上高は10分の1に激減する見通しだが「1年で黒字化し、5年後には年商30億円企業をめざします」と意欲満々に語る。

 ――今年3月末でヨークベニマルの仕事が消失した。
  主力の得意先でしたので売上げは一気に85%前後減り、その他の分を含めて前年の9割減の見通しです。当初は4月に郡山水産の100%子会社となった時点で、両社の組織を再編する予定でしたが、得意先や取引先に混乱が起きないように、落ち着くまで独立独歩で進みたい。

 ――帳合変更の通知は前々からあったのか。
  エフ・エフは、郡山水産と福島丸公の折半出資で平成8年に設立。ヨークベニマルの冷凍食品流通を担う会社としてスタートしたが、大手流通業の巨大化による荒波に揉まれ、20年に「(帳合の)コンペをやる」と連絡がありました。広域物流に対応するため、当社では三井食品の資本を受け入れる準備をしましたが、これは流れました。加えて23年の東日本大震災の発生で事情は一変しました。

 ――どう生き残る。
  親会社には「1年で黒字化し、株主配当1割をやり遂げる」と宣言。26年3月期は売上高4億5千万円、利益率15%を目標に掲げ、5年後に年商30億円企業をめざします。まずは既存の顧客フォロー徹底と、惣菜ルートの開拓から。それにNB商品にはない差別化した「こだわり商品」の開発に取り組んでいます。

 ――商品開発の機能も?
  メーカー機能とは異なります。福島県には会津地鶏や有名な味噌があり、おいしいコメも豊富。こうした地産食材を使って中小メーカーと一緒に開発していく。いわゆる「プロダクトベンダー」の仕事を年内に立ち上げる準備を進めています。この他、韓国の農水省が推進している韓国食品の販売も視野に入れて検討しています。

 ――事業領域を広げる?
  顧客が望めば温度帯にこだわらない。当社は寿司屋ルートに冷凍デザートを供給しており、親会社が持つ水産物を利用して、イクラを配送することも可能。厳しい状況だが、明るい将来に向けて前進あるのみです。

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