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この人に聞きたい:第427回
(週刊冷食タイムス:14/02/04号)

外食元気で売上げ拡大

尾家産業(株) 代表取締役社長  尾家 啓二氏

(おいえ・けいじ)平成16年6月から現職。関西大学法学部卒。昭和23年10月23日生まれ、65歳。「当社提案会は“婚活”企画も組み込んでいます。事務局登録制の真面目な取り組みです」。

病院・老健の開拓も本腰入れる

 尾家産業(大阪)は東日本、西日本とも今期売上げが好調。提案力や品揃えといった実力に加え、得意とする外食市場が活気を取り戻しつつあり、追い風になっている。最新の事業状況や今後の方針を尾家社長に聞いた。

 ――外食卸として、最近の市場に対する実感は。
 尾家 首都圏をはじめ、競争はどのエリアも相変わらず激しいですが、市場そのものは少しずつ元気になっていると実感しています。当社10〜12月の第3四半期業績は特に好調でした。12月単月売上高が過去最高の75億円を達成しました。それは当社得意先が元気になってきた証でもあります。とりわけ居酒屋が復活してきた、と感じています。売上げデータを見ても居酒屋が伸びています。12月の売上げが伸びたのは、宴会需要の高まりによる結果です。

 ――消費税アップ対応は。
 尾家 メニュー替えによる対策を得意先に勧めています。食品は値上げラッシュですから、そのうえ消費税を上乗せする対応は難しいと思います。そこで外食の場合、コストに見合うメニュー改定の実施が良いと考えています。

 ――順次開催中の提案会でビアガーデン向けのメニュー提案を強化している意図は。
 尾家 この2〜3年の動きとしてビアガーデンが非常に好調です。どのエリアでもお客さんが多いでしょう。かつてと大きく異なり、ビアガーデンで提供するメニューの質も高く、集客アップにつながっています。さらに良いメニューの提供ができるよう、提案会でも企画を練りました。

 ――栄養価やおいしさに配慮した「やさしいメニュー」の紹介も提案会で目立つ。
 尾家 やさしいメニューは病院・高齢者施設向け、外食・給食向けの2つの流れがあります。今回は外食・給食向けの生活習慣病予防に役立つ商品紹介を行っています。提案品を外食・給食ユーザーの多くに採用いただきたいと考えています。

 ――病院・老健施設ルートの来期売上高予算は。
 尾家 悩んでいるところですが、現実的な目標は60億円程度になるでしょう。全事業所で開拓に取り組み、近い将来100億円を達成する決意です。今期4〜12月は病院・老健8.6%増、通期売上高は50億円弱の見通しです。

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