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この人に聞きたい:第431回
(週刊冷食タイムス:14/03/04号)

1年前倒し、来期500億円達成へ

(株)大光 代表取締役社長  金森 武氏

(かなもり・たけし)昭和38年7月28日生まれ、49歳。岐阜県大垣市出身。61年日大農獣医学部卒。62年松尾入社。平成2年大光へ転籍し、12年から現職。今年1月11日禁煙に踏み切った。

上期苦戦も通期で増益見込む

 岐阜の有力卸、大光の金森武社長は、来期(5月期)で連結売上高500億円を「計画の1年前倒しで達成できそうだ」と語る。今上期(6〜11月)は増収ながらも経常損失で折り返したが「通期では増収増益を見込む」。

 ――今5月期の見通しは。
 金森 上期6〜11月の連結売上高は予算以上で前年同期比9.8%増の223億5500万円と増収だが、製品値上げの転嫁遅れや電気料金の値上げが響き、1億8千万円の経常損失。小売店アミカの光熱費が年間ベースで7000万円もアップしている。当社の利益は12月と3月が大きく、完全な下期型。最終の売上高は11%増の477億円、経常利益は2億7300万円と増収増益の見込み。当面の目標として掲げていた連結売上高500億円は、1年前倒しで来期には達成できそうです。

 ――外食産業の景気は?
 金森 居酒屋は元に戻っていません。(大震災以降)仕事が終わって自宅にまっすぐ帰る習慣がつくと、なかなか戻らない。一方で、ホテルの宿泊稼働率が上がっており、都内は宿泊料も上昇傾向にあります。ただし宴会の単価はアップしていない。松尾から引き継いだ外食事業の取り引き件数は増えているものの、まだスピードが足りない。一度離れた顧客の口座を広げるには相当の労力を要します。
 
 ――消費増税をどう見る。
 金森 前回の増税時はプラス&マイナスが15%で帳尻の上ではゼロ。今回は4月の値上げ製品が多く、便乗値上げと受け取られ兼ねないので、極力5月まで待って欲しいとメーカーに要請しています。外食のメニュー値上げもやむを得ない状況です。

 ――今後の計画は。
 金森 アミカ事業の売上高構成比を40%(今上期34.5%)程度まで拡大したい。4月に三重県伊勢市、秋には愛知県豊田市に新規出店。関東地区では繁華街、郊外、駅前と3タイプを試したい。

 ――農薬混入事件の影響はあった?
 金森 事件発覚が昨年12月29日と年末だったため、代替品が手配できず販売チャンスロスがありました。業務用食品におけるユーザーの評価は「製品の価値に対するもの」ですから、メーカーに対する不買などはごく一部を除いてありません。

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