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この人に聞きたい:第437回
(週刊水産タイムス:14/04/14号)

「海老の日」制定に奔走

夢海老会 会長  藤井 稚代氏

(ふじい・わかよ)毎味水産東京営業所通販事業部で、テレビショッピングなどを通じ自社製品や料理方法を紹介している。趣味はクラシック音楽鑑賞。

新たな食文化をつくる

 9月の第3月曜日・敬老の日を「海老の日」に――。昨年5月20日、日本記念日協会から認定を受けた。「家族の健康と長寿を願いエビを食べる食文化を広げたい」。そんな夢を一歩前進させた。エビはひげが長く腰が曲がっている姿が老人に似ていることから、長寿の象徴とされている。

 5月20日。毎味(ことみ)水産本社工場(愛知県西尾市一色町)で、記念日登録証授与式があった。この日を選んだのには理由があった。父である藤井務社長(現会長)の66歳の誕生日。「エビに人生を捧げてきた父へのプレゼントにしたかった」。

 だが当日の朝まで、海老の日制定に反対したのが父だった。「うちは営利企業。こんなことをして売上が伸びるのか。具体的な見通しがない」。重苦しい雰囲気が漂う。その時、電話が鳴った。「海老の日、あんたの会社が申請したんだってな」。授与式は、テレビ局3社がニュースで取り上げる予定だった。新聞のテレビ欄を見た、父の友人が電話をしてきたのだ。

 「娘はそんなにすごいことをしていたのか」。父の態度が一変した。授与式にも参加、その後も応援してくれている。

 「夢海老会」も立ち上げた。会長として7人の同志と、海老の日を世に知らしめる仕掛けを、常に考えている。初めて迎えた昨年の海老の日は、愛知県内の老人ホームでエビ料理をふるまった。「人気だった寿司エビは、用意した600貫があっという間になくなった」。

 今年は東京でもイベントを企画中。エビ料理のレシピを集約したサイトを立ち上げる計画も練っている。「バレンタインデーを上回る経済効果を出すことが目標です」。

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