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この人に聞きたい:第438回
(週刊冷食タイムス:14/04/22号)

中国内販が急速に拡大

ライフフーズ(株)代表取締役社長  矢野 良一氏

 

武漢で鍋具材の団子など生産

 ライフフーズの前3月期決算は、急激な円安により減収減益を余儀なくされた模様。しかし急速に変化する事業環境に着々と次の一手を打つ矢野良一社長は「中国内販事業が大きく伸びており、期待大」と動じない。

 ――前3月期の業績から。
 矢野 最終決算前の速報値ですが、売上高は前年比2%減の136億円を見込んでいます。昨年は急激な円安に伴うコスト上昇があったが、製品価格への転嫁遅れが利益を圧迫しました。また中国をはじめとする海外産地の原料高や人件費の高騰、製品(ブルーベリー)回収もあって、大幅な減益となります。

 ――新しい動きは。
 矢野 国産の冷凍野菜が順調で、なかでも北海道産のかぼちゃが伸びました。中国産品が供給総量を落としたが、インドネシア産の枝豆は良かった。中国で生産している冷凍惣菜も安定している。ネシアは新たな産地のひとつとして注目を集めていますが、地域差があるのも事実です。

 ――中国内販事業は。
 矢野 湖北省の合弁会社、武漢来福如意食品が手掛けている内販事業が拡大しています。これまで武漢では様々な冷凍野菜に挑戦してきましたが、今年から主力の枝豆、プラス2〜3品に集約。その分は調理冷凍食品に力を入れていきます。3年目を迎える内販の主力は、鍋具材の団子や巾着類で、販売地区も拡大。いまや対日輸出している凍菜3500tと肩を並べるまでに成長しており、今後も飛躍的な伸びが期待できます。

 ――千葉の凍菜・凍果のリパック工場が新しくなった。
 矢野 今年3月、船橋市から市川市に新設移転したリパック工場(市川センター)は生産能力が1.5倍に拡大。これから冷凍果実のラインナップを増やして、(昨年の回収騒動から立て直しを図り)早期復活をめざします。最新のコンピュータスケールを導入した他、小容量の個包装商品にも対応していきます。昨年末の(他社の)農薬混入事件を受けて、急きょ安全確認カメラ(監視カメラ)20台を設置し、フードディフェンスを強化しました。

 ――今期の計画は。
 矢野 伸びているコンビニエンスストアや医療食ルートを強化。5億円増の141億円を目標とします。

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