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この人に聞きたい:第447回
(週刊冷食タイムス:14/07/01号)

生鮮3品扱い、規模3倍へ

(株)プレコフーズ 代表取締役  高波 幸夫氏

(たかなみ・ゆきお)前身は鶏肉専門店。平成6年から現職。若い頃、2年ほどニューヨークで暮らし、趣味だったカメラで撮影したジャズミュージシャンらの写真が社長室を彩る。56歳。

売上高300億円が射程圏内

 食肉卸のプレコフーズは前3月期で売上高100億円を達成。野菜事業が4年目、鮮魚は今期から本格的に取り組む。「生鮮3品を扱う、他にはない卸になる。数年後には売上高300億円ぐらいは可能」と自信を見せる。

 ――社長就任から20年で売上高が100倍になった。
 高波 社長就任時に鶏肉の小売をやめ、50軒ほどあった卸売先をコツコツと開拓し、20年かけて1万5千軒超に積み上げてきました。これに缶詰や酒、冷凍食品、青果、鮮魚とアイテムは増えたが、やっていることは同じ。ただし、新規参入は難しいでしょう。

 例えば、鶏のハツ(心臓)を4t受注した場合、ハツは1羽から10gしか取れないため、40万羽の鶏が必要になります。それだけの量が調達できるのは、地道に調達・販売ルート作りをしてきた当社だから可能なのです。その他の部位は1万5千軒超の顧客に売り切ることができるため、不良在庫にはなりません。

 ――顧客が1万5千軒超もいれば、貸し倒れが避けられないのでは?
 高波 事前の審査はもちろん、食肉卸では珍しいですが、契約書を交わし、連帯保証人もつけてもらいます。掛け売りの場合、納品はお金を貸すことと同じですから。昨年度の貸し倒れは700万円台で、売上高の1%未満。管理には気を遣っています。

 ――人手不足が深刻だ。
 高波 1年少し前から状況ががらりと変わり、人が集まらなくなりました。そこで1年前から1人当たり1万円の子ども手当を支給し、さらにベースアップをした途端に集まるようになりました。

 ――青果、鮮魚を同時に扱うのは難しいと言われるが。
 高波 青果は大田市場の買参権を持ち、鮮魚は築地の仲卸をグループ化して市場に入ることができました。これにより顧客のあらゆる注文、ニーズに対応できる体制が整いつつあります。野菜を扱わない飲食店はありません。食肉を供給している当社の顧客に野菜が浸透すればさらに100億円、鮮魚が浸透すれば100億円、トータルで300億円ぐらいにはなります。顧客も増えているため、頭打ち感はありません。今期は野菜と鮮魚でそれぞれ8億円、食肉と合わせて110億円以上は間違いないでしょう。

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