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この人に聞きたい:第451回
(週刊水産タイムス:14/07/28号)

グループの総合力を強化

ニチモウ(株) 代表取締役社長  松本 和明氏

 

 1919年(大正8年)設立のニチモウ(創業は明治43年)は水産をはじめとする食品、海洋、機械、資材、バイオティックスが事業の5本柱。管理畑出身の社長が続いたが、20年ぶりに事業畑の社長がこの6月に誕生した。

 「小池前社長時代に収益の上がる体制が整った。それをさらに伸ばす」

 昭和29年1月生まれの60歳。東京水産大学(現東京海洋大)でサッカー部に所属。2年先輩に岡本信明学長がいる。

 大学の講座の先生の薦めもありニチモウ入り。「てっきり下関勤務かと思ったが、食品部門に配属となり、その後は営業一筋」。当時、200海里後の漁業撤退に伴う漁網事業の縮小で、会社の命運を左右したのが食品事業。とはいえ食品分野は全くの未知数。入社2年目で出向した、はねうお(ニチモウフーズの前身)で「スーパーへの飛び込みからスタートし、まさに魚を売ることの何たるかを教わった」。商品開発や規格の視点を常に持ちながら、事業展開してきた販売の経験が、その後の川上における買付業務にも大きく役立ったという。

 「大手水産、総合商社がひしめく中で、後発組のニチモウが活路を開くには、末端志向を重視した営業展開が不可欠だった」。さらに「他社が比較的手薄な部分に商材を絞り込み、敢えてボリューム感を持って扱ってきた」こともニチモウの方向性の正しさを証明した。

 「浜から食卓まで」を掲げるニチモウ。「生産・流通・小売のそれぞれ現場をグループ内に有しているのが最大の強み。これまで以上に各部門の連携を強化し、グループの潜在力をさらに発揮していきたい」と意気込む。

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