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この人に聞きたい:第498回
(週刊冷食タイムス:15/07/07号)

“夏スパ”企画に手応え

日清食品冷凍(株) 取締役営業本部長  上和田 公彦氏

(かみわだ・きみひこ)1988年入社。ドライの営業を経験した後、冷凍食品を担当。大阪営業課勤務を経て今年4月1日から現職。昭和38年5月1日生まれ、52歳。群馬県出身。趣味はアユ釣り。

辛口・トマト系を集合展開

 日清食品冷凍は四半期ごとに新商品を投入すると同時に、MD(マーチャンダイジング)提案に力を入れることで価格のみに頼ることなく、企画で売場の活性化をめざしている。今夏は辛いメニューで購買を刺激する“夏スパ”企画で盛り上げている。

 ――“夏スパ”企画の手応えを聞きたい。
 上和田 暑い時期に辛いメニューを食べたいニーズに応えようと、6月に発売した「日清スパ王プレミアム チョリソーと赤ピーマンの赤のアラビアータ」をはじめ、辛口・トマト系のスパゲティを集合展開して売場をにぎやかにしました。ほかに“ご当地麺”など、いくつか企画を提案したおかげで4〜6月は計画通りの増収で推移しています。

 ――売場がEDLPになると何が変わる?
 上和田 ハイ&ローが主流だったころは、消費者は特売日に買いだめし、単品の価格にあまり目を向けていませんでしたが、EDLPに移行したことで、価格と品質のバランスに目が向くようになりました。ドライやチルドに比べ、冷凍食品のコストパフォーマンスが非常に高いことを理解してもらえるようになったと感じています。

 ――冷凍食品部門への配属を自ら希望したとか。
 上和田 冷凍食品に可能性を感じました。今では主力のスパゲティですが、ミートソースとナポリタン、和風の3品程度が店頭にあれば十分、という時代がありました。当社はもっと伸びると考え、家庭では作るのが難しいが、食べたいメニューのトップにあったカルボナーラを商品化しました。ところが、なぜか売れなかった。その後、競合他社と切磋琢磨した結果、認知度が高まり、ある時期から急激に売れ始めました。これほど急成長したカテゴリーは他にないでしょう。スパゲティが急成長していた時代に携われたのは楽しかったですね。

 ――以前からコンビニを重視している。
 上和田 はい。PBも積極的に提案しています。ただし、冷凍麺の購入経験率は5割を下回っており、圧倒的に低いのが現状です。コンビニでの販売に期待しているのは、これまで冷凍麺や冷凍食品を使ったことがない人に利用してもらい、購入経験率を高め、マーケット全体を拡大することです。

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