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この人に聞きたい:第503回
(週刊水産タイムス:15/08/17号)

アラスカ商材は貴重な財産

マルハニチロ(株) 取締役北米ユニット長  岡崎 博氏

(おかざき・ひろし)昭和31年生まれ。55年入社。平成20年北米事業を統括するマルハ・キャピタル・インベストメント社長(現職)に就任。21年マルハニチロ水産取締役、26年6月から現職。

 マルハニチロは中期4カ年経営計画「Challenge toward 2017」(2014年度〜17年度)の基本方針のひとつとして、“グローバル領域での収益拡大”を掲げている。その中でも、日本に次ぐ重要な水産市場として販売強化しているのが、北米と欧州だ。北米ユニットは北米と欧州の事業を管轄している。

 海外事業の中でも北米事業は同社にとって最重要事業のひとつ。アラスカ各地に生産拠点を構えて、スケソウダラやベニザケ、カニなどの天然水産資源を安定調達し、日本や欧米などに販売している。

 「『天然』『サステイナブル(持続可能性)』をうたえるアラスカ商材は貴重な財産。資源アクセスという意味で、アラスカに拠点を持つことが当社グループの強み」

 米国は水産物の消費市場としても大きな成長が見込まれている。

 「米国では景気が良いとシーフードが売れる傾向にある。最低賃金や物価が上昇している今の米国市場は、水産業界の中で最も勢いがあるといえる。今後は人口の増加や所得水準の上昇、健康志向の強まりなどを背景に、米国の水産物市場は伸びていくだろう」とそのポテンシャルは大きい。

 欧州での業績も好調だ。欧州での水産物販売を担うオランダのグループ企業トランスヨーロッパシーフードセールスと13年にグループ入りしたシーフードコネクション(シーコン)を通じて、アラスカ産スケソウダラのスリミやフィレなどを欧州向けに販売している。

 「シーコンはパンガシウス(バサ)の販売を得意とする会社だったが、当社グループ企業と連携して、スケソウ以外にエビや寿司ネタ商材なども拡販している」

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