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この人に聞きたい:第545回
(週刊冷食タイムス:16/06/28号)

卸も小売も「業務用」に集中

アクト中食(株) 代表取締役社長  平岩 由紀雄氏

(ひらいわ・ゆきお)広島銀行に3年、同社に転じ平成17年10月社長。鋭い経営手腕に魅せられ多方面から人材が集まる。昭和42年広島生、関学大卒、今年49歳。宏隆専務は1歳下の実弟。

百年の重みを次の発展の糧に

 1911年平岩商店創業、今年で105年という老舗。米穀販売から中部食糧、業務用販売部門が分社して1985年アクト中食(株)誕生と歴史を刻むが、2005年に平岩由紀雄社長が就任後、さらに進化を続けている。

 ――アクト中食の現況は?
 平岩 220億円強。創業以来の基幹の米穀販売はいま10億円強に減少、大半が食品の販売です。米屋さんは撤退、廃業が相次いでいますが、米の需要はあり、供給機能は売り手市場になるでしょう。

 ――小売(業務用食品スーパー、C&C)は?
 平岩 一時は80億円を超えたが、減少は織り込み済。業務用食品スーパーとは謳っていますが、実際には一般客のウエートもかなりある。そこに大型のスーパーや商業施設が進出すれば、客は流れて当然。大手と食い合いする気はありません。ただ、飲食街に隣接する好調な店舗もある。

 ――方向性を見直す?
 平岩 「業務用に集中」と既に打ち出しています。卸、小売ともに「業務用」の捉え方で攻める方針。当社の事業エリアの中でも業務用の仕事は掘り下げられる。地域密着度を高め、卸、小売の両面から業務用に特化します。

 ――中小企業向けコンサルティング、開発輸入など次々広げてきたが、本業に戻る?
 平岩 単なる事業の継承より誰もやらないことに興味がある。新事業には人材が必要。そこで多様な経験を持つ幅広い分野から人材を積極的に集めてきました。事業間をつなぐと新しいビジネスチャンスが生まれる。そこが面白い。おなじ芋虫なら小さいより大きい芋虫になりたい。「大きくなれば標的になりやすい」という指摘もいただいたが、新たな組み合わせから何か新しいものが生まれるかも。その実験を重ねてきたつもり。

 ――失敗もあった。
 平岩 もちろん。「このまま行けば飲み込まれる」という経験も。百年で築いた信用だけは失ってはいけない。残ったものは会社の信用、社員の奮闘であり、それが私の財産。得意先・仕入先に喜ばれて会社が発展したら、それは社員に還元する。いい会社にしたい、と本気で思っている。

 ――本業に目が覚めた?
 平岩 売上げ300億円で利益率3%の10億円にと。百年の重みはとても感じます。

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