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この人に聞きたい:第549回
(週刊冷食タイムス:16/07/26号)

冷凍麺で断トツbPに

日清食品冷凍(株) 代表取締役社長  多部田 雄司氏

(たべた・ゆうじ)1983年日清食品入社。2007年インド日清社長、14年日清食品冷凍専務、今年4月1日付で現職。1958年7月31日生まれ、今年58歳。群馬県出身。上智大文学部卒。

パスタが再び上昇に転じる

 「冷凍麺で断トツのbPを取りに行く」――。今年4月1日付で専務から昇格した多部田雄司社長は攻めの姿勢を見せる。4〜6月も2ケタ増収。踊り場にあったパスタは今期、再び上昇基調にあるという。

 ――経歴を知りたい。
 多部田 即席麺の営業を皮切りに、菓子、チルド麺、人事、生産管理などさまざまな部署を経た後、海外事業をサポートする国際部に移り、アジアを見ていました。中でもポテンシャルの高いインドで当社は1991年から事業をスタートしています。当初は合弁で、我々が開発と生産を担当していました。やはり高い成長性を望むには自前の生産・販売機能が必要と考え、2007年インド日清に赴任しました。帰国するまでの7年間で2カ所に即席麺の新工場を作り、22カ所の配送・営業拠点を構築しました。

 ――日清食品冷凍の社長として社員に伝えたことは?
 多部田 経営陣が数値目標を立てるのは当然ですが、社員一人ひとりがプロセスを計画し、実行することが重要です。率先垂範ではないですが、まず私が行動指針を立て、トップセールスを実践しています。取引先への挨拶は表敬訪問ではなく、試食品を携え、ビジネスの話をします。同様に社員にも何かしらの目標を立ててほしいと伝えました。

 ――市場をけん引してきたパスタの伸びが鈍化している。
 多部田 パスタはレンジ調理による簡便性とおいしさ、完成度の高さで伸びてきました。それが同じコンセプトの“汁なし麺”に需要が流れた影響もあるでしょう。当社の4〜6月の汁なし麺は160%と想定を上回っています。パスタも今年は伸びています。各社のさまざまなメニュー提案が奏功しているのではないでしょうか。

 ――今、炒飯市場が熱い。
 多部田 そうかもしれませんが、当社はまず麺類で断トツのbPを取りに行きます。市販用冷凍麺ではすでにbPですが、パスタ、ラーメン、うどんなど各カテゴリーでもトップシェアをねらいます。

 ――今秋の新商品の手応えは?
 多部田 今秋の一押しは「日清のどん兵衛 鬼かき揚げ太うどん」。かき揚げの出来には自信があります。

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