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業界交差点

この人に聞きたい:第574回
(週刊冷食タイムス:17/01/31号)

「うどん買うなら冷凍」へ

テーブルマーク(株) マーケティング&セールス本部 戦略部長  春口 真一氏

(はるぐち・しんいち)平成元年加ト吉大阪支社に入社。九州支社長、特販事業部長、開発事業部長などを歴任。昭和41年10月31日生まれ、50歳。だんじり祭りで知られる岸和田市出身。

冷凍食品の深みを訴え需要拡大

 テーブルマークの春口真一マーケティング&セールス本部戦略部長は「冷凍食品の深みを訴え、新しい利用者を取り込みたい」と意気込む。関西弁で熱く語る春口氏には妙な説得力がある。

 ――冷凍食品市場をどう見ているのか。
 春口 家庭用については、まだまだちっぽけな存在だと認識しています。少し以前の記憶ですが、スーパーにおける冷凍食品の売上高構成比は2〜3%程度。東日本大震災後、夏場の電力不足が問題視されていた時期に、流通から「家庭用冷凍食品は少しお休みしたら」、「平台の冷凍ケースは蓋をしておけ」などとからかわれ、随分と悔しい思いをしたものです。

 ――期待値は。
 春口 冷凍食品の構成比を2%と仮定すると、3%にするだけで1.5倍の拡大。飽和状態だった米飯市場が、商品の深掘りとテレビCMの投入により過去2年間で大きく伸びた例があります。大手が選択と集中を進める中で、当社はステープル(主食領域)に特化した展開を図っています。強みのひとつである冷凍うどんに関しては「うどんを買うなら冷凍」と言ってもらえる形が理想です。

 ――冷凍うどんでめざすものは。
 春口 うどんは「暑くて食が落ちる夏場に利用頻度が下がる」と言われます。そこでお湯要らず、電子レンジ調理という価値を提案している訳です。今春、業務用では太麺ニーズに応える流水解凍が可能な極太ラーメンを発売します。過去に販売した「うどんデリ」は、トレー入りうどんとして業界初の挑戦でした。今春は「CoCo壱番屋監修汁なしカレーまぜうどん」と、こてっちゃん使用の「ホルモン焼うどん」をトレー入り、外袋のままレンジ調理できる点をアピールします。一押し商品は@包丁切り&大釜ゆでA北海道産小麦Bレンジ調理の簡便性――にこだわった「稲庭風細うどん3食」。

 ――「価値」と「課題」を明確にすると言う事か。
 春口 当社では全社的な方針として、『「モノ」売りから「コト」売りへ』と表現しています。冷凍食品の深みを訴えながら、まだ利用の少ない消費者をどんどん取り込んでいくつもりです。

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