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この人に聞きたい:第576回
(週刊冷食タイムス:17/02/14号)

全社員が自分で考えるように

高橋工業(株) 代表取締役社長  鳴田 友和氏

(なるた・ともかず)95年大阪工業大学工学部卒業、福島工業入社、13年エンジニアリング事業部部長、14年から高橋工業取締役を兼任。16年6月代表取締役社長に。1973年2月24日生まれ、滋賀県出身、43歳。

牽引型から“新幹線型”へ転換

 社長就任から半年。「前社長が機関車の先頭車両でグイグイ引っ張るタイプとすれば、私は新幹線のように先頭車両も含め各車両が駆動力を持つやり方。先頭車両も駆動すれば、よりパワーアップできる」と語る。

 ――就任半年の手応えは?
 鳴田 私自身と言うより、高橋工業としての手応えは十分ありました。体制が変った影響が市場にどう表れるか、顧客は当社のどこを見て評価しているのかなど、不安もありましたが、ここまで順調に推移しています。

 ――高橋工業イコール柳井社長という印象が強かった。
 鳴田 前社長が強い会社にしてくれたのは誰もが認めるところです。あんなにすごい人はいないと、社員もこの半年間で前社長を再認識したと思います。親のありがたみは自分が子供を持った時にわかるもの。今は社員が皆で考えるようになりました。最終的には誰が社長になってもうまくまわる会社が理想ですし、そうしていきます。

 ――今期の売上げは2ケタ増と順調に推移している。事業規模も大きくなってきた。
 鳴田 私で4代目の社長になりますが、これまでにしっかりとした基礎を作り上げていただいているので、その上に私たちが何かを築ける、そういう規模になり、若い力も加わって事業も大きくなってきました。先代が築いてきたブランドのおかげです。

 ――親会社の福島工業とシナジーが出ている。
 鳴田 面白いのは、両社とも創業60年前後の会社で、一方は量産規格化、一方は一品物で伸び、冷熱という共通点がある事です。CO2直膨冷凍機シグマも福島工業が持つ技術とのシナジーで生まれました。環境問題から期待も大きく、今後も力を入れます。今は先達の技術開発の積み重ねの上で食べていますから、5年後10年後のために今の世代が上積みする事が使命。これを強く意識していきます。

 ――親会社の経営システムを取り入れることは?
 鳴田 ある程度システムを取り入れることは必要ですが、少人数だからできたこともあります。人数が膨らむとあるポイントから逆に生産性が落ちる。バランスを考えてシステムを導入します。システムも大切ですが、本来の良さをなくしてはいけません。

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