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この人に聞きたい:第579回
(週刊水産タイムス:17/03/06号)

MEL国際標準化に全力

(一社)大日本水産会 事業部資源管理室長  西村 雅志氏

(にしむら・まさし)北九州大文学部英文学科卒。1992年に大日本水産会入り。国際課長などを経て、2013年から現職。最近、感銘を受けた本は「外来種は本当に悪者か?」(フレッド・ピアス著、草思社)。山口県出身、55歳。

 大学を卒業後、高校の英語教師になった。5年間続けたが、「海外に行きたいという漠然とした思い」を叶えるため、エジプトの観光ガイドに転身。2年半後、語学力を買われ、大日本水産会に移った。

 海の環境に配慮した漁業で獲れた水産物を認証する「マリン・エコラベル・ジャパン(MEL―J)」制度の立ち上げや普及に奔走した。現在は、MEL―Jの国際標準化に向けた規格策定に全力を注ぐ。「優先事項を見極め、合理的に取り組むことが重要。必要以上にスペック(仕様)を豪華にすればその分作業は遅れる」と話す。

 世界で最初に普及した国際的なエコラベルの海洋管理協議会(MSC)に続き、アラスカやアイスランドの制度も、国連食糧農業機関(FAO)の水産エコラベルガイドラインに基づき認証の信頼性を客観的に評価する国際組織・GSSIの承認を受けた。

 「これからは多様なエコラベルが認知される時代になるだろう。MEL―JもGSSIの承認を受ければ、国際水準を満たしたといえる」と指摘。昨年末に一般社団法人として新たなスタートを切ったMEL―J。「重要なことは制度の信頼性について、根拠を持って主張していくことだ」と強調する。

 「他者に声を荒げたことはない」穏やかな人柄。昨年大ヒットしたTBS系ドラマに影響され、「逃げるは恥だが役に立つ」という言葉を気に入っている。「仕事ではしばしば逃げ遅れるが…」と笑う。

 趣味は川柳。暇さえあれば考え投稿する。新聞社の時事川柳に入選した句は「中国の 一見さんに 売る町家」など多数。

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