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この人に聞きたい:第586回
(週刊冷食タイムス:17/04/25号)

食品の経験活かし包装氷を拡大

(株)ニチレイ・アイス 代表取締役社長  丸山 雅章氏

(まるやま・まさあき)昭和58年ニチレイ入社。営業畑で九州など各地を担当。商品部長等を経て執行役員首都圏支社長を4年。4月1日付で現職。社内外に人脈が広がる。昭和33年東京四谷生まれ。日大法学部卒、58歳。

溶けにくい氷で差別化

 「パーティーアイス」など包装氷の製造販売で来期は設立30周年。ニチレイの役員経験者が歴代社長を務めたが、直近3氏は若手が出向。9代目となる。

 ――ニチレイフーズの首都圏支社長からの転任。
 丸山 ニチレイ在職34年のうち営業が24年、本社スタッフ10年。最後の首都圏支社長は4年務めました。後進に譲るタイミングでもあるし、ニチレイ・アイスは商品と接点のある会社なので心機一転、頑張ります。

 ――ニチレイフーズではいろんな場面に出番が多かった。
 丸山 営業もマーケティングも、開発にも携わりました。最初に「本格炒め炒飯」を開発する時は担当マネージャーを務めましたが、いろんなドラマがありました。本当においしい炒飯を冷凍食品で実現しようとして、生産ラインで本格的に炒め調理を始めたら「工場を火事にする気か!」と怒られたり。私が30代の頃でした。ほかに、業務用のコロッケ等、フライ品の衣技術の開発にも携わってきました。プロのユーザーから「こんな商品が欲しい」と要望を受け、プロが納得する本格ハンバーグも手掛けました。いろいろありましたね。

 ――市場とも商品とも、それに得意先との接点も多かったのが丸山さんの強みだった。
 丸山 一通りやらせていただきました。私は特に商品が好きなので、これからも現場を重視して取り組みます。

 ――新天地、どうする?
 丸山 早速全社員と面談を進めています。当社のプロパー社員には「この会社に入って良かった」と思われるようにしたい。併行してOEM先各社にも挨拶を兼ねて出向き、今後のことを話し合っています。当社は来期で設立30周年。そこでこの機に5年、10年、20年先をどうするか。これまで3代の社長はニチレイフーズからの出向が続きましたが、私が今回この会社を任されたので、腰を据えてやってみようと。

 ――包装氷の世界、その課題、あるいは対策は?
 丸山 まず市場をいま一度見直してみようよ、と社内に呼びかけています。例えば、もっと溶けにくい氷はできないか、天候に左右されない事業はどうあるべきか、など。幸い、製氷の設備やノウハウを当社は持っています。加えて、販売はニチレイフーズ、物流はニチレイロジグループというグループのバックボーンを持っているのも強みです。安売りしなくとも買っていただける新たな価値を打ち出し、氷で差別化してみたい。

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