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この人に聞きたい:第594回
(週刊水産タイムス:17/06/26号)

サケを新潟の特産品に

にほん海洋牧場(株) 代表取締役社長  生田 敦之氏

 

 同社は宮城県のギンザケ生産者や魚粉メーカーと連携し、種苗生産から養殖、加工、販売までを一貫管理した独自ブランドの国産養殖ギンザケ「極み(きわみ)鮭」を販売している。
 宮城県の養殖ギンザケ産業に長年たずさわってきたが、元々は新潟県の出身。

 東日本大震災後も発展を続けている仙台を間近に見て、「故郷の新潟県にもかつての活気を取り戻したい」と考え、新潟県での事業立ち上げを決意。ギンザケの陸上養殖事業を新潟市内で行うため、昨年3月、にほん海洋牧場を設立した。

 新潟市内の海辺の土地(敷地面積4500u)を取得し、育成用タンク(500t)5基、出荷調整用タンク(約20t)5基を設置し、ギンザケ約400tの生産をめざす。土地は既に取得済み。養殖施設は今秋完成する予定だ。地元の人脈を生かし、着々と準備を進めている。

 新潟県とサケの関係性は非常に強い。

 「サケの養殖事業の発祥は新潟。村上藩はサケで財政をまかなっていたほど。新潟にはサケ文化が根付いており、陸上養殖を起爆剤に活性化を図りたい。サケが特産品になるように育てたい」と強い思いを語る。

 陸上養殖の強みは、環境をコントロールでき、出荷調整が可能なところ。生鮮ギンザケを周年出荷できる。

 宮城県産ギンザケの水揚げシーズン以外の時期に出荷する方針。総事業費は約3億円。農水省の補助事業などを一部活用する。初年度は宮城県で委託加工し、2年目以降は新潟市内に自社の加工場を設置する計画。取得した土地に建っている2階建ての建物(旧旅館)をリフォームし、加工場にする。

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