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この人に聞きたい:第595回
(週刊冷食タイムス:17/07/04号)

売上げは落ちても利益で評価

石光商事(株) 代表取締役社長執行役員 博士(工学)  石脇 智広氏

(いしわき・ともひろ)東大で太陽電池の基礎研究をしてドクターコースまで進むが、趣味が嵩じて同社グループの焙煎会社に入社。その後本社のラボなどに勤務。今も社内のコーヒーは全て自ら焙煎する。鹿児島市出身、1969年12月生まれ、47歳。

3年で財務と人材強化する

 前期は創業110年の節目であり、変革の年でもあった。昨年社長に就任、中期計画Sプロジェクトを立ち上げ、体質強化の成果は早くも数字に出ている。

 ――前社長はGoGoプランで売上げ拡大をめざしたが、今は利益最優先に変わった。
 石脇 就任に当たって、目標とする営業利益率を設定し、その基準をクリアできない部署は統廃合の対象にすると宣言しました。

 ――前期の決算は方針通り減収ながら大幅増益だった。
 石脇 GoGoプランの遺産に助けられた部分や為替の影響もあります。これからが正念場です。

 ――就任して手がけたことは?
 石脇 一つは財務の強化です。売上げは落ちてもいいので、適切な利益が見込める商売に集中的に取り組んでもらいました。もう一つは人材の強化。社員一人ひとりに中計の方針を説明し、意見を聞きました。変えるべき部分があると思っていたからです。例えば出張手当や給与体系。今はもう一歩進んで、働き方改革を進めています。前期までは利益中心、今年度からは時間当たりの生産性重視です。3年で財務と人材を強化し、次の3年につなげたい。

 ――次の3年の姿とは?
 石脇 経営は攻めの姿勢が本来あるべき姿だと思うのですが、私は営業経験がない。できることは体質改善。したがって今期は次代を担う人材の育成をテーマに、営業センスをもった人材を経営陣に育てます。

 ――泥臭い営業経験はないと。
 石脇 以前は顧客と触れ合う機会が少なかった。もちろん今は会っていますが、人と会う仕事は実質2年です。しかも社長になってからは相手も気を遣ってくれますから、泥臭いという意味では経験がないです。

 ――コーヒーの専門家だが、食品事業についての方針は?
 石脇 現場を見て、食品はアナログな世界と感じました。コーヒーは「こちらのほうが高いが、価格当りの香りの強さは上です」と数値で示せます。こうした成功事例を食品に持ち込みたい。例えば中国産が国産より残留農薬が少ないことがあります。数値の指標がないと、どうしても安いほうが買われてしまう。ロジカルな説得手法を見つけることが課題です。

 ――確かに冷食業界は価格より価値の訴求をめざしているが、一般消費者はイメージで購買する。
 石脇 ですが、業務用は中国産でも不安さえ取り除けば納得してくれます。その点、当社の中国サプライヤーは産地管理能力が高く、信頼でき長く付き合えています。

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