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この人に聞きたい:第622回
(週刊冷食タイムス:18/01/23号)

支店1号の宇都宮を新築移転

高瀬物産(株) 代表取締役社長  高瀬 知康氏

(たかせ・ともやす)平成24年4月、父親で創業者の高瀬孝三会長から社長を継ぎ、社内の待遇改善などに積極的に取り組んできた。米国カリフォルニアの大学を卒業。海外にも友人が多い。昭和41年11月26日生まれ、51歳。

潜在需要の高い栃木県

 外食卸の高瀬物産は競合の激しい栃木県の宇都宮支店を新築移転する。本丸と言える支店1号店を固める意味合いなどについて高瀬知康社長に聞いた。

 ――高瀬物産にとって宇都宮支店は特別な拠点と聞くが。
 高瀬 46年前に第1号支店として発足したのが宇都宮支店(設立当初は営業所)。それ以前は東京の上野、新宿、池袋、渋谷に営業所を展開していたが、全国展開の始まりは宇都宮。平成4年に川田町に移りましたが、業容の拡大で今月29日から下金井町に竣工した新社屋に移転します。敷地面積は約2千坪と、旧支店の2.7倍。事務所や倉庫も拡張し、今の年商25億円を早期に30億円、ゆくゆくは50億円に持っていきたい。

 ――それほど伸ばせる市場性があるのか。
 高瀬 栃木県は一般外食店に加えて、那須・鬼怒川・日光と大きな観光地を抱え、潜在需要の高い地域です。2020年の東京五輪に向けて、新しい宿泊施設の進出も活発。新社屋は東北自動車道の宇都宮インター近くで、那須や日光へのアクセスが格段に便利。従来と比べて30〜40分の時間短縮が可能です。観光施設の他、この数年力を入れている産業給食や病院・老健などの福祉施設、ゴルフ場も多いので楽しみな地域のひとつです。

 ――創業者、高瀬孝三会長の思い入れが強い地域でもある。
 高瀬 創業者は栃木県佐野市の出身で、高瀬家は古くから日光二荒山神社のお世話になっている関係もあります。余談ですが、私と弟の名前は二荒山神社の宮司につけて頂いたものです。北関東圏は高速道路網の整備で首都圏からのアクセスが一段と良くなり、県外からのアプローチも盛んで激しい競合状態にあります。その意味で戦闘態勢(設備や機能の充実)を整えて置く必要もありました。

 ――昨年、東京の本社事務所も新築移転したばかりだ。
 高瀬 本社移転は社内業務の効率化推進、という側面もありました。事務所内を効率化することでコミュニケーションが良くなり、「器(本社ビル)に負けない仕事をしよう」という新鮮な気持ちが育っています。ハード面以外では、システム系の投資を積極的に進めています。

 ――今3月期の着地見込みは。
 高瀬 12月はクリスマスが月曜日で盛り上がりに欠け前年同月比1.8%増、4〜12月の売上高は2%増で利益は前年並で推移。最終は単体で1013億円と前期に割った1000億円クリアは確実でしょう。

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