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この人に聞きたい:第666回
(週刊冷食タイムス:18/12/11号)

トレー入りの利点を生かし

日本製粉(株) 理事食品営業部門冷凍食品部長  宮田 精久氏

(みやた・あきひさ)参入当時から市販用冷食を担当し、今では主力の「オーマイプレミアム」シリーズを立ち上げた一人。1984年入社、12年大阪支店食品営業部長、14年加工食品部長、今年6月から現職。東京都出身、1961年生まれ、57歳。

今後もチャンレジ続ける

 冷食事業が毎年のように増収を続けている日本製粉。今上期は市販用が非常に好調で2ケタ増。部長として冷凍食品部に12年ぶりに戻り「プレッシャーもあるが」と半ば本音も。

 ――今春スタートした新シリーズ「具の衝撃」が売れている。
 宮田 市販用は引き続き個食パスタ、米飯、よくばりシリーズが2ケタ増。チャレンジ品として投入した具の衝撃は売価設定が高めなのでどうなるかと思っていましたが、予想を上回る販売でした。秋冬向けの第2弾も好調で、特に「海の幸クリーム」が好評です。

 ――価値が認められた?
 宮田 パッと見てわかる具材の多さが受け入れられたようです。以前、高価格帯はプレミアムゴールドや至福のパスタとうたっていましたが、それらに比べ「具の衝撃」はわかりやすい。

 ――主力のプレミアムシリーズは?
 宮田 上位5品は引き続き好調です。その中で特に伸び率が高いのは「彩々野菜 海老と5種野菜ペペロンチーノ」と「蟹のトマトクリーム リングイネ」です。がっつり系の「BIG」シリーズはようやくトレー入りが便利だと認知され始めました。

 ――米飯も売れている。
 宮田 米飯の場合は参鶏湯などスープご飯系が当社独自のメニューとしてあり、袋入りの商品と違ってトレーの上にしっかり盛り付けてあることが見た目も良く、差別化につながっていると思います。ワンディッシュの「よくばり」シリーズは和風の「よくばり御膳」を投入しましたが、これも引き合いが強い。やはりトレー入りがポイントで、最近はイートインで食べたり、オフィスで食べられたりと、利用機会が増えていることが好調につながっています。

 ――プレミアムより下の価格帯の「パスタ!パスタ!」は?
 宮田 トレー入りなのにトッピングで特徴を出したり付加価値をつけにくく、いまひとつです。

 ――以前と比べずいぶんアイテムが広がった。
 宮田 今まではチャレンジもあってどんどんアイテムを広げてきましたが、これからは単品力を高めたいと考えています。個食パスタはトレー入りの利点を出せるプレミアム、具の衝撃、BIGの3シリーズに磨きをかけます。

 ――もうチャレンジはしない?
 宮田 いいえ、これからも続けます。チャレンジしなければ当社らしくないですからね。

 ――チャレンジと言えば、新シリーズの「ひとり鍋」は?
 宮田 非常に好調。ミニスーパーで売れています。

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