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この人に聞きたい:第676回
(週刊冷食タイムス:19/02/26号)

物流力強化へ22億円投資

関東食糧(株) 代表取締役社長  臼田 真一朗氏

(うすだ・しんいちろう)味の素勤務を経て関東食糧に2000年入社。基幹システム入れ替え等を主導。10年2月副社長、13年12月から現職。埼玉県上尾市出身。1975年1月生まれ、44歳。東京理科大工学部卒。

圏央道生かし展開広げる

 関東食糧(埼玉県)は物流センター「食空間創造Base」を21日竣工した。新拠点を生かした今後の展開などについて臼田真一朗社長に聞いた。

 ――先代の満氏が存命なら、新拠点「食空間創造Base」を見て何と言うだろうか。
 臼田 「大丈夫か?」と言われそう(笑)。新拠点に土地代を含め22億円を投資しました。ソフト・ハードとも、業務用卸の汎用型センターとしての理想を詰め込み具現化しました。休憩所やパウダールーム等にも注力し、従業員、特に女性の働きやすさに配慮しました。見学者通路も設置し、顧客をはじめリクルート学生らに現場を公開します。

 ――新物流センターの計画が浮上したのはいつ頃。
 臼田 プラン自体は5年以上前からありました。インフラ整備に先立ち、まず物流改善プロジェクトに着手しました。その過程で失敗も経験しましたが、受注専用拠点「KOSC」の立ち上げ、ウェブ受注などを実現しました。既存のインフラで出来る限りの物流効率化を進めました。そのうえで数年前から新物流センター建設に向けて具体的検討に入ったのです。

 ――既存の社屋・倉庫はどうするのか。
 臼田 別棟の冷凍庫棟は今後も活用しますが、現本社や常温倉庫は平地にして、将来の増設に備えます。本社機能は食空間創造Base内に3月下旬移転します。庫腹能力は従来比2.7倍となりました。施設能力からすれば、単体売上高200億円達成も可能です。新センター立ち上げを機に地場をさらに掘り下げると共に、圏央道に近い立地を生かし事業展開の拡大を図ります。前8月期の単体実績105億円、今期は110億円の見通しです。

 ――単体売上高105億円の内訳は。
 臼田 食空間創造外商本部(広域営業・エリア営業)約80億円、メディカルケア部(病院・老健施設等向け)約15億円、KantoFresh Base(ベジタブル事業、C&C市場)約11億円です。メディカルケアの伸び率が特に高く、前期比10%増となりました。2011年からメディカルケアに力を入れ始め、現在、部署は栄養士10名体制。取引先から高く評価いただいています。

 ――出荷単位の細かい商品扱いが増えているはず。
 臼田 食空間創造Baseに最新マテハン機器を多数導入し、ピッキング能力を高めました。安心して取り引きいただけるセンターに仕上がったと自負しています。

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