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この人に聞きたい:第697回
(週刊水産タイムス:19/07/29号)

水産改革を着実に実行

水産庁長官  山口 英彰氏

(やまぐち・ひであき)東京大学法学部卒業後、農林水産省入省。経営局経営政策課長、林野庁林政部林政課長、大臣官房予算課長、大臣官房審議官兼経営局、内閣官房内閣審議官、大臣官房総括審議官を経て平成29年7月水産庁次長に就任。

 8日に長谷成人氏の後を継ぎ、水産庁長官に就任した。水産庁記者クラブでの就任会見では「2年前に水産庁に戻ってきてから長谷前長官の下で行政に携わってきた経験が今後の業務においても土台となる」とし、「(長谷氏が)敷いてくれたレールに沿って水産改革を着実に実行していく」と方針を示した。

 資源管理などにおける漁業者への説明については「改革を実行するのは漁業者であることを忘れずに科学的根拠に基づき、丁寧かつ地道に理解を求める」と強調。MSY(最大持続生産量)を踏まえた評価手法の導入など新しい資源管理システムに対しても、「漁業者も動揺していると思うが、これまで県の水産試験場と現場が連携し展開してきた資源管理活動やその関係性を壊すつもりはない」という。国と県が一体となって実践していくことで資源管理をけん引する科学者の育成にもつなげる考えだ。

 また、資源管理の強化とともに漁業者の所得向上にも注力していく。「所得向上を実現するためには漁業者の努力だけでは限界がある。漁業者が漁獲した水産物を無駄なく流通し、価値を高められるよう、加工や流通分野も含めて対策を講じていく必要がある。今まで以上に浜とのコミュニケーションを取りたい」と話す。

 長谷氏は山口長官を筆頭とした新人事に対し、「引継ぎの必要はない」と太鼓判を押した。唯一引き継げなかったのは漁業取締本部長の制服だったとか。

 制服こそ引き継げなかったが長谷長官の知見や経験、信念を受け継いだ山口長官の手腕が期待される。

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