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この人に聞きたい:第728回
(週刊水産タイムス:20/03/16号)

「お客様・社員」を信念の両輪に

五十嵐冷蔵(株) 代表取締役社長  五十嵐 隆晴氏

(いがらし・たかはる)昭和44年12月生まれの50歳。慶大商学部を卒業後、3年間の米国留学と企業研修を経て三井物産出向(冷凍野菜を担当)。その後、五十嵐冷蔵で食品部長や常務取締役物流本部長など。1月20日から現職。

 1月18日に急逝した故五十嵐康之社長の後任として、常務から昇格した。康之氏の甥(おい)で、社葬では喪主を務めた。
 2年後に創業100周年を迎える業界の「老舗」。冷蔵倉庫、食品、運送の3部門をコアとし、歴代社長の卓越した経営手腕の下で着実な成長を続けてきた。
 五十嵐一族の第四世代の一人として、事業継承への心構えはあったものの、「死ぬまで社長を続ける」と公言していた康之氏から継承時期の明言はなく、「帝王学」を特別に伝授されたこともなかった。ただ、「オーナー企業の社長とはかくあるべし――を、身をもって示してくれた」。
 顧客を大切にするのは当然だが「同業他社、ライバル企業とも仲良くやらなければダメ」とも教えられた。近年は慢性的な庫腹のひっ迫で「荷物の取り合い」は姿を消しているものの、「物流という仕事の価値を高め、業界全体の地位向上につなげることは一企業ではできない。ある意味で同業他社に勝つことよりも大切」との言葉を何度となく耳にしている。
 「令和」の経営トップとして、時代の急速な流れと向き合うことになる。「五十嵐冷蔵で働く一人ひとりの社員と家族の幸せ、また、当社を支えて下さるお客様の満足が両輪。『五冷グループの発展と永続』を信念とし、それに基づいて一つ一つの経営判断をしていきたい」。
 信条とするのは「謙虚」。社長である以上、リーダーシップは必要だが「あくまでも会社での立場であり役割。おごることがないようにしたい」。
 187cmの長身。学生時代はバスケット。今はゴルフやスキーを楽しむ。

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